「自分で選ぶ」を示す食
ライターになる前の準備期間中、ご縁があって素晴らしいライターさんや編集者さんと知り合えた。実際になんとかライターとして暮らすようになった今は、当時抱えていたふわっとした憧れを超えて、心から尊敬する人生の先輩たちだ。
そのうちのおひとりが出版社を設立、こだわりの一冊が誕生した。それがこちら『最初に読む料理本』(時雨出版)
早々に購入して一気読みしたのは言わずもがなだけど、表紙を開いた直後から脳にも心にも肚(ハラ)にまで、ここちよい刺激が響きまくる、最高の一冊だった。装丁の美しさにもすっかり心を奪われているので、まるごと大好きな一冊が増えた。
これはぜひ今度、素晴らしい本や映画を紹介する連載「グリーンズの本棚」でもしっかりご紹介させていただきたいのだけども、その前に、お味噌について綴るこのnoteでは、こちらについて。
はじめに「料理の下手な人はいない」と断言し、その理由を食の本質を通して解説するこの本では、味噌汁も非常にシンプルな作り方を紹介されている。この写真の味噌汁は、海苔を活かした味噌汁で、やはりお椀に味噌を入れておいて、煮出した具材をお湯ごとお椀に注いでつくるやり方をされていた。
そのほかも随所に、素材の重要性と食のあり方を説く古谷暢康さんの言葉に打たれまくり、読みながら何度も「そうそう!わかる!好き!食べたい!作りたい!」と気持ちがグッと上がるポイントの多いこと多いこと。気になるページをいったりきたり何度も見たりしながら隅々まで拝読。
読後にじわじわした感動も心地よく、いやはや、かつてないお料理本の登場だ。いや、これお料理本ていうよりも、人生の本て感じに近い。
というわけで11/3の朝の味噌汁は、書籍『最初に読む料理本』(時雨出版)へ心からの敬意と感謝を込めて、イベントでも写真のように再現されていたレシピを拝借。
味噌汁の具は
・海苔
・豆苗
・えのき
・里芋
今日もしっかり食べて、しっかりいい1日を過ごそう。
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