結婚って良いもんだよ（10年目の夫）

結婚を考えたことがある人や、結婚しようか悩んでいる人に、一例として書いてみる。

日本ではあまり「結婚してよかった」という話は聞かない気がする。
もちろん「結婚してよかった」と思っている人はいると思うが、そういう人たちは自分たちのことを話さない。
逆に、夫婦関係がうまくいっていない人の方が、リアルでもネットでも、自分たちのことをよく話している感じがする。

結婚する前は、正直結婚生活が不安だった。他人とずっと生活できるのか。夫婦喧嘩ばかりになるんじゃないか。
それまで一番身近にあった夫婦関係は自分の両親。仲が最悪とまでは言わないが、夫婦喧嘩は多く、2人ともイライラしている記憶ばかりだった。
結婚って我慢やつらいものというイメージだった。

30歳をすぎて、ずっと1人というのもなぁと考えていた時に、今の妻と出会えた。子どもが欲しかったこともあり、結婚しようとは思っていた。ただ、1人の時より我慢やつらさは増えるだろうなと不安もあった。

結論から言えば、我慢は少し増えたのは事実。でも、自分と違う人間と生活するのだから当然だと思えるレベル。しかしそれ以上に、楽しいことや幸せはもっと増えた。

どうでもいい話題から、大きな悩みまで、2人で共有できることがありがたい。話を聞いてもらえるだけでありがたい時もあった。運命共同体の夫婦だからこそ言える話もある。いろいろ不安になったり悩みやすい自分には、話し相手がいるのはありがたかった。

一緒にお酒を飲むのも楽しい。妻は、夫婦であり、恋人であり、友達であり、同じ社会人であるため、いろんなジャンル、レベルのことを話せる。2人ともお酒を好きなこともあるが、もし夜眠くならないなら、ずっと飲みながら話し続けられるくらいだ。

夫婦喧嘩は、ほとんどない。結婚約10年間で年に1回あるかないかだ。お互い小さな不満が起こることはある。小さい内に相手に伝えて、大事にならないように気をつけている。

結婚することに悩んでいる人がいたら、こんな夫婦もいることを伝えたい。「結婚って良いもんだよ」