自分を偽って出来上がった「今」は、 憂鬱となって、僕に纏わりつく。 いつからこ僕の両手は こんなに汚れてしまったんだろう。 僕は、嘘つきだよ。 優しいし、頼りになるし、人の心がわかる。 ほら、気づいて、でも気づかないでほしい。 この痛みは誰にもわかってほしくない。 ただ認めてほしい。存在を。理由を。 温もりを感じさせてくれれば、それでいい。 僕は人間になりたかった。 沢山の痛みから僕は逃げた。 あんなに眩しい幽霊が、 僕にとっては希望の光だった。 僕は自分が愚か
付き合ったりするなよ。 「お前は女を不幸にするタイプだから」 母の言ったことは大正解だった。 いろんな子と付き合って、ヤッて、 お前の人生はいつから そんな肥溜めみたいなものになり下がった? 充実を感じていた気がした。 空虚さに見て見ぬフリをした。 なにも得られていないことを看過した。 「お前の人生、割とくだらないよ?」 心の中の誰かが囁く。 「わかってんだよ、そんなこと」 いつもそうやって答える。 人の温もりを感じられれば、 割と誰でもよかった。 言葉で喜んでくれ
これといった理由はないけれど 文を作るのは気がついたら好きだった。 TwitterやInstagram、様々なSNSを見ると noteという世界で自分を表す人が沢山いた。 その世界では、小説や日記、小言など、 どのようなものでも受容されていて、 自己表現の場を求めていた私にとっては、 なんだかとても魅力的な場所に見えた。 ずっとずっと、 やってみようかな<めんどくさい だったから、 時間を忘れて文を書いてしまいそうだから、 結局人目を気にしてしまいそうだから、 やらない