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水中写真の撮り方 虎の穴

〜水中ワイド写真講座その3 改善編〜

こんにちは!
熊本の天草にある「よかよかダイビング」のスタッフのまどかです😁

ウミウシ大好き!よかよかのスタッフ まどか

2023年の4月から入社して、立派なインストラクターになるために、日々特訓中のスタッフです😤

潜水経験はこの記事を書いた2024年5月時点で約1年。経験本数は500本程。
愛機は発売当日にgetしたTG-7!ウミウシを撮るのが大好きです。

そんな私に指導してくれているのは、「よかよかダイビング」の代表の中野さんです。

水中写真と水中映像が大好き!よかよかの代表 中野さん

中野さんは、大学生のダイビングクラブでCカードを取得し、ダイビング歴25年以上のキャリアと15,000回以上の潜水経験を持っています。

ニューヨーク映画祭入賞、ドイツデザイン賞受賞作品 水中映像担当


また、水中撮影の仕事もたくさんされていて、水中写真家、動画クリエイターとしても活躍されています!!

今年OPENの「御所浦恐竜の島博物館」の壁面展示と水中映像も担当

そんな中野さんからいつも、「インプットしたらアウトプットするように」と言われています。

そこで、私が学んだ水中写真のことを、興味のある方や悩みがある人に共有したいと思い、noteを始めました。

水中写真についての記事をnoteにどんどん投稿していきたいと思いますので、いいね、フォローお願いします!

前回同様、今回も最後に記事を書く際のまどかメモを載せておきました。
最後まで見てもらえたら嬉しいです😌

(今回の記事から読んだ方は前回の記事「水中ワイド写真講座その1 陸上での練習編」をご覧ください)




〜カメラの紹介〜

前回に引き続き、練習で使ったカメラはこちら
カメラ・・・ SONY ミラーレス一眼α6300
ハウジング・・・ ノーティカムハウジング+NA E100ドームポート
レンズ・・・ sony E16mm,F2.8 フィッシュアイコンバーター(VCL-ECF1)
水中ライト・・・ FIX neo 3000ルーメン(広角ライト)

カメラは前回と同様の「撮影モードは絞り優先オート、絞りはf8、Iso感度はオート、評価測光、シングルオートフォーカス、単射」という設定を維持した状態で実施しました。

中野さん曰く、
「ストロボ使わないなら、基本的なワイドの設定は写真も動画もこれでOK」
だそうです。

カメラの設定について詳しく知りたい方は、「水中ワイド写真講座その1 陸上での練習編」をご参照ください。


〜水中でのワイド写真練習〜

今回の練習場所は、新しいところでの応用力を試すため、心機一転して新鮮な気持ちで練習できるようにするため、前回とは違うころでやりました。
具体的には、天草の久玉エリアのテトラポイントでやってきましたよ。

中野さん「まどちゃんおはよ~、
     今日も元気に頑張ろ~☆」

まどか「は~い、         
よろしくお願いしま~す!」

「今回は何に注意してワイド撮影すると良かったかな?」

1,手本をみる、2,枚数を撮る、
3,距離感を意識して撮る、4,カメラの水平を心がける、
5,いろんな角度から撮る
ことを意識します!」

「おっ!いいね〜☆ちゃんと復習してる😁
 あとは、現場で写真を仕上げてくることと、
 太陽を意識して撮って来れるといいね!」

(そうだった!)
「分かりました👍」

今回の練習では、これら7つのことを意識して撮影して来ましたよ!

これらのお題は、前回の練習での改善点や中野さんからのアドバイスになります。
(詳しくは、前回の記事「水中ワイド講座その2 初めての水中編」をご参照ください。)



〜結果発表〜

「お疲れさま~、
 写真は何枚撮ってきたかな?」

「150枚撮れてました😏」

今回はお手本をちゃんと確認してから撮影したため、悩む時間がなくなってたくさん写真を撮る事ができました。
また、1つずつ改善しながら撮影していたため、前回での練習では58枚しか撮れなかったのが、150枚も撮る事ができましたよ✨

前回同様、ショップに戻って中野さんと写真を確認してみました。

今回の練習で撮影した写真


前回の写真と比較しながら、今回撮影したものを確認していくと、
めっちゃ上手くなってる!
自分でも成長を感じる事ができました!

「過去の写真を残してとっておくと、
自分の成長を振り返って比較する事ができるよ。
昔の自分を見るのはちょっと恥ずかしいけどね」

「なるほど!そうなんですね✨
今までは全部削除してましたよ」

・前回の写真からの成長

1つ目の中野さんから褒めてもらった点は、ちょうど良い距離感で写真を撮れてるということでした。

前回の記事で、寄りすぎが原因で窮屈な印象になってしまったトサカノリの写真がありましたね。下の写真になります。

う~ん、当時は精一杯頑張って撮ってたんですけど、
今振り返って見てみると、ダメさがよくわかりますね😏

以前のトサカノリの写真 1/60、f/8、ISO100、±0ev

今回は、距離感を意識しながら再びトサカノリを撮影してみました。
そのうちの一番良く撮れた写真が下の写真になります。

寄った後、少し引いて構図を整えて、露出補正して撮った海藻の写真
 1/60、f/8、ISO160、+0.3ev

↑この写真は天草宝島観光協会のinsta担当の方にもお褒め頂きました✨

今回は、前回のようにとにかく寄って撮影するのではなく、少し引いて撮影してみたんですね。

すると、トサカノリが写真内に収まり、スペースもできたことで、余裕のある写真を撮る事ができました。

さらに、逆光気味に撮影したことで、トサカノリの透明感のあるエッジも効かせることが出来て、太陽の光芒までも良い感じに写すことが出来ました。


2つ目に中野さんに褒めてもらった点は、水平な写真が撮れてるということでした。

前回の写真では、水平を意識せずに撮影していたため、ほとんどが傾いた写真になってしまっていました。

下の写真がそのうちの一枚です。
こういうのを写真用語で「右肩下がり」というそうです笑

右に傾いてしまっている写真


そこで今回は、しっかり水平を意識して撮影してみました。
そのうちの1枚が下の写真になります。

水平を意識した写真 1/60、f/8、ISO125、±0ev

前回の写真では、傾きが原因で不安定な印象の写真になってしまっていましたが、上の写真のように、水平を心がけた写真にすることによって、安定感のある写真にする事ができました。


3つ目の褒めてもらった点は、いろいろな角度から写真が撮れたということでした。

前回、中野さんから、
水中写真というのは陸上写真とは違って、三次元的に上下左右の自由な位置から撮影を楽しむことができるのが良い点の1つ
ということを教わりました。

そこで今回は、教わったように被写体に対して相対する位置を変えてみながら撮影してみたんですね。

フィンピボットを活用し、少しずつ角度を変えて撮影したサンゴの写真一覧
やや俯瞰から撮影したサンゴの写真 1/60、f/8、ISO250、+0.3ev

前回の写真では、撮影する位置を意識していなかったため、どの写真も同じような角度から撮影していて、印象の薄い写真となってしまっていました。

写真を撮る位置や角度を意識したことで、写真のパターンも増え、より印象的な写真に仕上げる事ができました!

この写真に「守りたいもの」というタイトルをつけてフォトコンに応募したところ、見事優秀賞と賞金をgetする事が出来ました!


〜中野さんからのアドバイス〜

「おお~、まどちゃんも結構良い写真が撮れるようになってきたね👍
オレの写真と見分けがつかないかも?笑」

「ありがとうございます!」

「とっても良くなってきてるから、さらに
余計なものは写さないことと、背景に魚を入れること
を意識したらもっと良い水中写真になるね」

・余計なものは写さない

ソフトコーラルの写真1 1/60、f/8、ISO1250、-0.3ev

上の写真は、ソフトコーラルを主体とした写真なのですが、ラッパウニ(赤丸で囲っている白いやつ)が写り込んでしまっていることによって、ラッパウニがちょっと気になって、視線が移ってしまいますよね。

また、写真の下の部分のように何もなく、暗いところが写り込んでしまっていることによって、写真の印象が暗くなってしまっています。

もうちょっと寄って、ラッパウニをカットして、トゲトサカと海で作図した方が良かったようです。

「写真は何算だっけ?」

「引き算です!」

「おっ!正解〜!ちゃんと復習してるね(^^)

写真を撮るときは、
余分なものは引いて省いていく必要があるんだね」

ソフトコーラルの写真(円花撮影) 1/60、f/8、ISO640、±0ev


上の写真のように、寄りすぎず、引きすぎず、適切な面積と遠近法で主題であるソフトコーラルを写すことで、見る人に気持ちよく見ていただくことが出来ますね。

・背景に魚を入れる

写真の背景を青い海にすることで、広々とした開放感のある写真を撮る事ができますよね。

しかし、場合によっては物足りなかったり、寂しい印象の写真になってしまう事もあるかもしれません。

魚が居ない水中写真 1/60、f/8、ISO320、±0ev

上の写真は、ソフトコーラルの写真としては良く撮れていると思うのですが、何か物足りないような気がします???

その原因は魚が居ない事なんです。

下の写真は、同じ場所で同じ構図で少し待ってみて、魚を入れて撮影したものです。

背景に魚を入れた写真 1/60、f/8、ISO400、±0ev


背景に魚が入ったことによって、いかにも賑やかな「ダイビング」な印象の写真になりましたね。
魚を上手に入れ込んで撮影するのが水中写真のコツなんだそうです。

「魚を入れるの難しいです〜💦」

「コツは周りの環境に自分が馴染んで、
『魚に友達』になってもらうことかな^^」

「息を吐くのを静かにそっと吐くようにしたり、
静かに動いたり止まって動かないようにすることで、
魚に警戒されずに受け入れてもらう事ができるんだよね」



「海と一体化出来るようになったら、こんなことも出来るよ」

〜まとめ〜


今回の練習を終えて、前回からの大きな成長を感じる事ができました。

今まで大変だと思っていた、向きや角度、構図や明るさについてもだいぶ分かってきて、より水中ワイド写真というものを楽しむ事ができました。

「水中ワイド写真って、簡単で楽しい~✨」


上手に撮れると、楽しく練習ができて、モチベーションも上がりますね。

とくに今回、水中ワイド練習中に撮影した写真が、牛深のフォトコンテストで「優秀賞」に選んでいただのがとっても嬉しかったです!😆

(うれしすぎるっっ🥹✨)
(やっぱ私天才かもしれない…)

「お~、入賞できて良かったね。
おめでと〜!!」

「ありがとうございますっ!!」


自分の写真を評価してもらえることで、
上達してるのが実感できて、自信にも繋がりますね!

引き続き、良いワイド写真が撮れるように、それからお客さんに良いワイドのガイドができるように、ワイド写真の練習頑張っていきたいと思います!

中野さんから水中撮影について教わりたい方はこちら↓


次回は天草の「妙見浦ポイント」を舞台に、洞窟を撮影する方法についての記事になります!

水中ワイド撮影での基礎が身に付いてきたところで、今度はワイドならではの地形の撮影に挑戦です😁
広大な地形をどうやって写真に収めていくのか、冒険気分を味わいながら、読んでいただける記事にしようと思っていますので、お楽しみに🤗

<今後の連載予定>

・水中ワイド写真講座 第四回 洞窟撮影法
・水中ワイド写真講座 第五回 夜間ワイド撮影

今回のメモはこちら↓

今回のメモ


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