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「どんなライターになりたいですか?」

つい先日、人生初ライターのオンライン面接を受けた。

2週間後、クライアントさんから面接の結果がメールで届いた。結果からいうと、落ちた。クライアントさんからのメールを開いた瞬間、全文を読まずして残念メールだと気がついてしまったのには、それなりの理由がある。

まず、クライアントさんに聞きたいことを事前にリストアップして準備したつもりだったのに、パソコンの電源が切れそうになるハプニングが発生。

そして、聞かれるだろうと思っていたこの質問。

「どんなライターになりたいですか?」

「取材ライターに挑戦していきたいです!地方の魅力とか、移住者をインタビューしたり......」

言いたいことの10分の1も伝えられなかった。そして、気がついてしまった。

「それ、自分のブログでもできるじゃん」

仕事として、取材ライターに挑戦してみたい気持ちはあった。でも、プロの取材ライターになれるほどの器量が今の自分にはないのだと自覚した。

私は、書くことを仕事をしたいというよりも、先に「伝えたいこと」があって、それをどうしたら多くの人に分かりやすく、心を動かす文章で伝えられるのか?そのためにライティングスキルを磨きたいだけなのかもしれない。

4年前に地方移住し、たまたま出会った「書く」という仕事。仕事というからには書いて報酬を得ているわけだけど、家族を養えるほどの文才はない。

職人と一緒で、文章を磨くことに終わりはない。一生かかるだろう。

だから、それよりも私がこれから先、残りの人生をかけて伝えたいことを言葉にして、一人でも多くの人に知ってもらいたい。

おおげさすぎて笑っちゃうかもしれないけど、私が残りの半生をかけて伝えていきたいこと、それは「アフリカ」について。

アフリカで暮らしているわけではないけれど、アフリカはカリブ諸島出身の夫のルーツ。人類の起源としてのアフリカ、その歴史や物事の考え方、辛く悲しすぎる「黒人奴隷制度」の歴史、知れば知るほど本当に興味深く、忘れてはいけない歴史がある。そして、彼らの歴史や考え方を理解することができたら、未知の次元にいけるかもしれないと本気で思っている。(鼻で笑わないでね)

夫も私も「残りの人生を自分のルーツで暮らしたい」と思っているので、そのタイミングが来たら多分行くだろう。

たまたま夫が黒人だった。でも人生に偶然はないと思っている。私が黒人と結婚したのはきっと必然だ。

地球に生まれてきて、何を残せるだろう?そんなことをよく考える。子供に伝えられる「何か」を残していきたい。

面接の話に戻すと、

とにかく下手でも何でもいいから「書く」しかないんだと、今回の面接を受けて思ったのだ。

後日、面接の結果を夫に報告すると、

夫「c'etait pas pour toi」

「君とは縁がなかったんだよ」

さらりと流された。はい、その通り。

でも、すべての経験が次へのステップ。

自分のブログを最大限に活用して、今自分が伝えられることを文章にして、いつかまた挑戦できるチャンスがきたらもう一度挑戦してみたい。

noteとの付き合い方も考えた。

これからはnoteを書くハードルを下げ、完璧を目指さず、近所のお店にフラッと寄る感覚で書いていきたい。

ここまで、お読みいただきありがとうございました。またフラッと寄っていただけると嬉しいです。

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