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強さと弱さの狭間で

休み時間のたびに来室し、少し雑談して教室に戻る子
週に数回来室して、休養に使う子。
放課後、家に帰りたくなくて保健室に寄る子。

体調不良ではなく、気持ちの安定や切り替えのために保健室を使う子どもは多い。
多いといっても全校の数%程度だが、リピーターや常連のように保健日誌に名前を連ねる子たち。


毎日慌ただしく過ごす中、ふと最近保健室に来なくなったことに気づく。

体育祭等の学校行事が落ち着いたからなのか。
家族関係が落ち着いたからなのか。
クラスの中に居場所ができたのか。
話しやすい先生ができたのか。
自分なりに悩みやストレスと向き合う術を身につけたのか。

要因がわかることはなく、もしかしたら子ども自身もわかっていないかもしれない。

それでも廊下で友達と楽しそうに歩いている姿を見ると眩しく、そしてホッとする。

私の姿を見て元気そうに手を振る子もいるし、無視をしたり気まずそうにする子も時にはいる。
数ヶ月来なくなって、また頻回来室になる子もいる。


保健室に来る子も、来ない子も、願うことは同じだ。
1人で抱えこみすぎて、困ったときは誰かを思い出してほしい。
誰も思い浮かべられなかったり、頼ることに申し訳なさが勝つときは、保健室を思い出してほしい。



揺らぎながら、戻ったり進んだりしながら、成長していく子どもの姿が眩しい。

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