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悩みに大小はない

学校が始まってしまった。
教員ですら気が重いのに、宿題がある子どもたちは尚更気が重いのではないだろうか。
それなのに遅刻もせず学校に来てくれたことにホッとする。

始まってしまったが、学校に来てしまえば心身の重さは忘れてしまう。良い緊張状態になることでアドレナリンが体中を巡るからだろう。

おそらく、そういう人が大半だ。


「ちょっとイヤだけど、皆頑張ってるからお前も頑張れよ」
そういう無言のプレッシャーを感じる人も、いるのではないだろうか。


ちょっとイヤ、の範囲は人によって違う

登校が気が重い理由はなんだろう。

苦手なあの子の姿を見るだけで萎縮するから。
宿題をやっていないことに怒られるのがとても嫌だから。
暑い中登校して汗をかくのが辛いから。
朝早く起きることに物凄くエネルギーを使わなければいけないから。

……もしかしたら、特に理由がないときもある。
うまく言葉にできないときも、ある。

学校に理由がないときもある。


大事なことは、悩みに大小はないこと。
人によっては「そんなことで…」と言ってくる人もいるかもしれないけど、他人の悩みの大きさは測れない。
いじめや虐待といった深刻なケースが注目されがちだが、眠れなかったり集中できなかったりするならば、間違いなく当人にとって深刻な悩みだ。


居場所をいくつかもっておく

悩みや不安を抱えたときにどうするか。

さまざまな方法があるが、私は一日考えても結論が出ない悩みは誰かに相談するようにしている。
自分の中に答えがないからだ。
相談をする前に本を読むこともある。
匿名でSNSにて呟くこともある。
意外と他の人も同じような悩みを抱えている。
解決方法がわかれば一番良いが、自分だけが悩んでるのではない、とわかるだけでも少し安心する。

コミュニティなり心の拠り所なり、自分の居場所がいくつかあると何かあっても立ち直りやすい。

そんな居場所を作ることが難しいときは、保健室を選択肢に含めてくれたらと思う。


今、保健室は感染症等により利用しにくい環境になっているかもしれない。
だけどもし、学校の中の居場所を求めているとき。誰に相談したら良いのかわからないとき。安心できるかもと僅かにでも期待して保健室を選んでくれたなら、私はとても嬉しい。


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