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編集者/フォトグラファーの伊佐知美さんから学んだ、地域取材に大切なこと7選

旅先で文章を書きながら暮らしたい。あわよくば、それが仕事になったらいいのにな。

そう、思ったこと、きっとみなさんにもあるはず。
ご多分にもれず、私も旅先で文章を書いて暮らせたらと思うひとりです。

今回は、編集者/フォトグラファーとして第一線で活躍されている伊佐知美さんと一緒に旅をしながら学んだ、「地域取材で大切なこと」についてお話ししたいと思います。

伊佐知美さんって、どんな人?

1986年生まれ、新潟県生まれ。幼少期を中国・上海で過ごし、海外に興味を持つ。三井住友→講談社→Wasei→フリーランス。大学卒業後、一度は金融機関の総合職として就職するも「書くことで生きていく」「長い旅をする」夢が諦められず、1本500円の兼業ライターからスタートし、現在に至る。日本一周、世界二周、カナダ、フィリピン、マルタ、イギリスなど各国の語学留学や多拠点居住しつつの「仕事×旅」の移動生活を経て、現在は沖縄・東京の2拠点暮らし。移住体験者の声をまとめた『移住女子(新潮社)』の著者でもある

伊佐さんと一緒に旅に行ったのは、石川県白峰。
きっかけは、#SAGOJOスクール

伊佐さんの講座を受けたきっかけは、SAGOJOさんという、旅人と仕事を繋ぐ求人サイトのこのツイートでした。

「今までずっと憧れ続けていた、伊佐さんと旅にいけるの!?
しかも、地域の取材の仕方や撮影方法など、旅先の魅力の届け方を学べるなんて、申込む以外の選択肢ある?」

もう、行きたい衝動が押さえきれなくて、気づけば申込フォームに名前を入力していました。
そう、それはびっくりするくらい長文で、熱意しかない志望理由とともに……笑

SAGOJOスクールに一緒に参加した旅人仲間と、伊佐知美さん(写真中央)


編集者/フォトグラファーの伊佐知美さんから学んだ「地域取材」に大切なこと7選


やっと本題に入りますね!
伊佐さんから学んだことが多すぎて、本当は7個になんか絞れないのですが……。

【旅】【写真】【インタビュー】【執筆】に関して、テクニック的なところから、マインド的なところまで、旅先で特に印象に残ったところに関してご紹介していきます。

【旅】宝探しをするように旅先を歩く

旅先って見るもの触れるものが全部新鮮で、何を撮ったらいいのか、何を文章にして残せばいいのか、迷子になりがちだと思います。
実際、私もそうでした。

「旅先で心躍る瞬間、心が動いた瞬間を残す」

この景色、きれいだなあ。
ああ、私、こんなこと感じているなあ。

そんな小さなことを写真に納め、気持ちをメモしておく。
それをつなぎ合わせて記事にするだけ!とのこと。

(いやいや…!つなぎ合わせるだけって言いましても!みたいな気持ちですよね。わかります…)

【旅】タイトルとなるキャッチコピーを考えながら旅先を歩く

前述した「宝探しをするように旅先を歩く」と近い部分があるのですが、キャッチコピーを考えながら歩くが、その「宝探し」のコツなのではないかと思います。

キャッチコピーを考えながら旅先を歩くって難しいんです。
ただ、それができると、ただ視界に入った景色が、ただの景色じゃなくなるんです。五感が研ぎ澄まされるというか、自分へのインタビューが続くというか…

例えば……
あたり一面の雪景色が「しんと降り続く雪が、まるで、日々の雑念に染まった私の心を真っ白にリセットしてくれるようだ」みたいになるわけです。

(超、概念的!伝わるかな?伝われ……!!!)

【写真】友達に見せたくなるような写真を

実際に旅先で写真を残そうと思っても、「あれ?どんな写真撮ったらいいんだっけ?」と案外、悩みがちだと思います。
そんな時は、「友人に旅の報告をする時に、この風景を見せたい!」と思ったものを写真に納めればばいいよ!とのこと。

美味しかったごはんも、可愛かった動物たちも。
友達に見せたい!と思ったらシャッターチャンス!✨

【写真】目で見たものに近づける編集を

カメラで撮ると、「あれ?レンズ通すより、目で見た方がきれいじゃん…」ってなりませんか?
(私、だいたいそうです……。技術の問題?カメラの問題?)

特に取材で伺った時は気持ちも時間もいっぱいいっぱいで、満足に写真を撮る時間を取れないと思います。

まずは、友達に見せたくなるものをたくさん撮ること。
その中から、写真編集アプリ(Lightroomなど)で編集して、目でみたものに頑張って近づけましょう!

雪が本当に真っ白で、白すぎると青っぽく見えてくる

伊佐さんの言葉で印象的だったのが「写真を撮ることが好きな人もいれば、編集するのが好きな人もいるんだよ〜」というものでした。
(どうやら私は、編集の方が好きそう。)

なかなか、思いどおりに編集するにはコツが必要そうだけれど、これは数をこなす&好きなフォトグラファーさんの写真を徹底的に研究する必要がありそうです。

ラブグラフアカデミーのInstagramがとっても参考になります!)

【インタビュー】素直な気持ちでお話しを聞く

インタビューさせて頂いた、サキエさんと私たち

もちろん、念入りな事前準備は大切なのだけど、これだけ準備したら!というとこまできたら、あとは、素直な気持ちでお話しを聞くこと。

やっぱりインタビュイーは緊張しているだろうし、インタビューする側がメラメラした感じでいくと距離感ができてしまう。
だからこそ、「親戚のおばちゃん」くらいの距離感で、素直な気持ちでお話しを聞くのが大切なんだなと、伊佐さんのインタビューの様子を間近で見ながら感じました!

わからないことは、素直に、聞いてみる。
事前準備を十分にしてきてもわからないことは、読者もわからない。

あとは、自分と興味の範囲が近いことに関しては、少し詳しくお話しを聞いてみる。
(伊佐さんは、草花のことや、ものづくりのことなど興味があることを深ぼっていた印象でした!)

ライター自身の熱も加わって、その人にしか引き出せない魅力が記事にできる気がします!

【執筆】事実と個人の感想の区切りをつける

個人的に、いちばん難しい!と思ったのが、
「事実」「聞いたこと」「インタビュアーの所感」をしっかりと分けて考えること!

聞いたこと、目にしたことと、自分の感想ってあたりまえだけど、リンクした状態で記憶してしまうもの。
それを一度全部切り離して、これは自分の感想だっけな…?と一つひとつ棚卸ししていく作業が必要なんです。

(これ、「感受性豊か(自称)」な私には、かなり難しかったです。)

もし、旅先で時間があれば、感じたことなど、まずはリアルタイムにTwitterやInstagramに載せていくと、記事にするときに役に立ちそうです。

【執筆】見たもの・感じたものを、いろいろな角度から見直す

これも、感情の棚おろしのお話し。

たとえば…
「雪を見て嬉しくなった」のだとしたら、それはどうしてだろう?

もしかしたら、久しぶりの雪を見て、「子供の頃の楽しかった記憶が蘇ったから」かもしれないし、雪のない都心から物理的に離れて、「『ああ…私は旅に来たのだ!ずっと、旅に出たいと思っていたのだ!』と自分の奥底にあった欲望に触れたから」かもしれない。

きっと、同じ景色を見ても、人それぞれ感じることも違えば、同じ人だとしてもその景色を見た時の心境によって、出てくる表現は異なってくるはず。

(SEO記事だっりたり、レポート記事であれば、そこまでの気持ちの棚卸しは必要ないのかもしれないけれど。
こうして、心動いた瞬間を私は大切にしたいし、記録として残したいし、誰かと共有したいなあ。)


編集者/フォトグラファーの伊佐知美さんから学んだ、地域取材に大切なこと7選、いかがだったでしょうか?

3日間で伊佐さんから学んだことは、他にももっとあるのですが…
私が地域取材などする時に大切にしたいことを中心にまとめてみました!
(ほぼ、自分の忘備録…)

伊佐さんと共に旅をして、地域取材を間近で見て感じたことは、ただひとつ……、私も書きたい!!!ということでした。

地域取材って、よくあるインタビュー記事に比べて、有名な人のお話しを聞くわけではないし、華やかに見えるところは少ないかもしれない。
だからこそ、その地域の良さを、お話を伺った方の想いを、しっかりと言葉にして残したい。
誰かに届けたい。

生きづらい世の中だけど、笑顔で優しく迎え入れてくれる人が、世界のどこかにはいるんだよって、読んでくれた人に伝えたい。
世界はそんなに厳しくないよって。


最後になりましたが、伊佐さん、旅人仲間の3人、SAGOJOのみなさま、本当にありがとうございました!
本当に一生忘れられない、宝物のような3日間でした♡

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