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06 リトル・マーメイドからみる親子の関係

脳疲労が著しいなとか、感性の泉が乾いてるな、と感じると、私は映画鑑賞か美術館にひとりで行きます。要するにストレスが溜まっている時ですね。

今回も、現実社会と全く異次元なものを求めて、実写「リトル・マーメイド」を観てきました。

映像と歌声の美しさは、ディズニー映画の期待を裏切らず。

さらに、これってアクション映画だっけ?ってくらいの迫力で、最後まで物語にぐいぐいと惹きつけられました。すごく面白かったです!

しかしやはり、人と人魚は異なる生物だ、と印象が強く、人魚の妖怪っぽさがどうしても滲み出ている…。
王子への恋心も、せつなさを超えて狂気を感じるほど強い。うーん、妖怪っぽい。王子のことも、歌声に取り憑かせてるよね。
人になったアリエルは、かわいいんだけど。
このあたりが、実写版への賛否両論になるのでしょうか。

王子も、体操のオリンピック選手なのかというくらい、身体能力が高かった。
きっと、それも込みのファンタジー…。


という個人的な感想はこのくらいにして。
この映画のテーマのひとつはおそらく、子どもの自立と、親の子離れ。

親はよかれと思って厳しくする。
レールを敷き、安全な世界に生きさせようとする。

でもそれは、子どもの幸せではないかもしれない。

最後にアリエルの父である王様は、問題は自分の寂しさだと認め、アリエルの選ぶ道を許します。

この辺で私も泣く。
アリエルパパの辛さ、わかるよ〜。

でも、お互いこうあるべき、の呪縛から逃れて、異なる人間同士(人魚同士)だと認められれば、生きるのが楽になるのです。親も子も。

これがいわゆる、先祖代々から受け継いできた、カルマの解消になります。

自分が親として生きている代で、ずっと続いてきた、しきたりや古い常識、因縁のようなものを繰り返すことなく、我が子を自由に生きさせるのが、これから先のまだ見ぬ子供達へのギフトとなるのです。

正直、アリエルと王子のロマンスより、お父さんとのドラマの方がグッときました(涙)
完全に、親の目線で観てます…。

ところで、最近のヒロインの大半は、強いですよね。
幸せになるには、しっかりこうしたい!と決めて、それを掴み取りに行く粘り強さが必要なんでしょうね。

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