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保つもの

先月、春の大会2回戦目があった
一回戦目は勝ち
2回戦は私立の強豪校
なんともぶが悪い

球場に到着すると
グリグリ坊主のムチムチした相手チームのベンチ外選手
スタンドで応援の準備をしていた
その数40人Over

こちらはしがない田舎の実業高校
ベンチ外の選手は先日入学式を済ました高校一年生15人
まだまだ中学生っぽい彼ら

試合が始まると私学の応援は凄まじい
まるで甲子園さながら

白目…笑笑(圧倒される)

でも今年の1年は負けずと応援してくれた
ありがたい(練習してくれたんだね)

結果負けてしまったけど
結構、良い試合で田舎の実業高校としてはまずまずの満足度となった
よくやった。

実は、甲子園は目指せないと思っている。まぐれなんで無い
そこはそれなりのところが行くところ
で私たちは子供達が楽しんで野球をしてくれれば良い

と、私たち甲子園は諦めた親たちなのだ

現在甲子園出場校は
身長、体格、センスを持ち合わせた
そんな子供だけを集められる私立高校が圧倒的に多い

甲子園と言う華々しい場所
我が子がそこに立つことを親達は夢見たこともある。
でも実際のところそんなことはなかなか叶わないのだ。
それはやはり長く携わっているとわかってくるものだ。親の諦めどきが必ず来る。
今は1日でも長く楽しめとだけしか言わない。

息子は中3の時
(1番を狙える学校に行く)と言った

中3の時点で私立高校にうちに来てくれと言われない限り、まず試合に出ることが難しい
クラブチームから推薦され行くのはほぼベンチに入れればそれだけでラッキーな事で試合にでれるかはわからない。

息子は私立高校から来てくれと言われない事で(うちのクラブチームでは結果が出ていなかった代でもあった)
公立で(来てくれませんか?)と言われ、そこに決めた。
監督の熱意とそして人間性で彼は選択した。

結果、高校3年生の今大きく変わった
人間として大きくなった。

小学校の時同じ学年のチームメイトは11人
そのうち中学の野球部に入ったのが8人
クラブチームへは息子1人
2人は野球は辞めた
高校野球に進んだのが7人
辞めたのが2人
そのうち私学へは2人進学
5人は公立へ

現在、スタメンで登録されているのは
3人(公立)
ベンチ入りのみは2人(公立)
2人はスタンドだ
このスタンド組が私学へ進学した子だ

ちなみにクラブチームでは
私学に15人
公立に4人

現在スタメンで出ているのは
公立で1人(息子)私学で1人(特待でお呼びがかかった子)

中学3年の進路が大きく作用する
でも中3でそんな事見据えられないんだよね。ホント。だって子供だもん
親の夢とか託されちゃって誘導されちゃうところもあるし
親に口出しされたり刷り込まれることもあるよね。
難しいと思う

だけど
みんな
ホント頑張ってほしい
甲子園を目指す人も
野球を楽しむため続ける人も
モチベーションを保ちながら

頑張ってほしいと思うんだ

今日も息子は練習試合に出かけた
1日でも楽しく野球をして
経験値上げて欲しいと思う

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