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コロナ休校ウィーク日記_04

3月23日、月曜日。
学校が休みになって4週間目に突入し、ようやく「オリンピックが延期の方向で調整中」という報道がされる。ここで待ってましたと言わんばかりに、小池東京都知事が「首都封鎖もありうる。外出の自粛を」と呼びかけ始める。これまでほぼメディアに出てこなかったのは、やっぱりオリンピックが足かせになっていたのね…。

午後から仕事の打ち合わせがあったので、その間、息子は学童へ。勉強面では、日々の塾の宿題に加えて、算数の苦手分野を補う問題集を少しずつ進めている。いろんな無料のオンライン学習支援ツールが増えてきたけれど、あれこれ試す時間がうまく作れていない。そんな中で息子が気に入っていたのは「探究学舎」の動画。特に「偉人編」シリーズが面白かったそう。


3月24日、火曜日。東京五輪の延期が決定。
小学校の修了式で息子は久しぶりに登校。学校もクラスメイトも大好きボーイなので、羽根が生えたように軽やかな足どりで飛んでいった。友だちと会って、お喋りして、リフレッシュできると良いなあと思いながら見送る。修了式は教室で放送を聞くスタイルだったらしい。それにしても、今年ほど皆勤賞の賞状を貰ってもむなしいことはない。

息子は午後から塾の通常授業+先週の休講分の補講へ。わたしはその間に、いつきてもおかしくないロックダウンに備えて、無印とスープストックの通販でレトルトを買い込んでおく。
夜、東京オリンピックの延期が正式に決定。


3月25日、水曜日。
昨夜の報道を受けて仕事の状況が急変したので、出勤してもろもろ調整が必要になった。こんななか、誕生日を迎えた息子は、朝から大好きな学童へ行けるとあってうれしそう。お弁当と宿題をかかえ、満面の笑みで登館。11歳おめでとう!

わたしの方は、この後いつロックダウンしても良いように、職場から必要なものはすべて自宅に持ち帰ることに。これまで一度もテレワークをやっていない上司や同僚があわてて準備し始めているが…大丈夫?

夕方、twitterをひらくと、国が支援策として「お肉券」を配布するというニュースでTLがどよめいていた。誕生日ディナーで奇しくもすき焼きを予約していたため、おいしい和牛を食べながら複雑な気分に。
帰りにスーパーに寄ったら棚がガラガラになっていてこれまた驚愕。


3月26日、木曜日。
会社から早く全員リモート勤務に移行してほしい、という通達が出て、わたしも自宅からはじめてZoomを試してみる。慣れたら簡単な打ち合わせはこれで済ませられそう。夫の方も少しずつ在宅勤務が増えているみたいで、家族全員が自宅にいるのがなんだか不思議。

そして、こんななかでも息子の塾は通常運転。今日は苦手な理系科目の補講だったので行かせることにしたけど、昨日の都知事の会見で「週末の外出自粛要請」があったので、明日からの春期講習をどうするか。塾が強行実施するとしても、行かせるかどうかの判断は親に委ねられており、頭を悩ませる。

仕事も家庭も含め、イレギュラーの判断に疲れてきて、何も考えたくない気持ちになる。ああ、コロナ鬱。
一方の息子は、オンラインで無料版の三国志に夢中で、休みを満喫しているのがせめてもの救い。


3月27日、金曜日。
今日も自宅で仕事をしながら、息子を春期講習1日目に送り出す。本人は塾があるなら行きたいと言うし、塾が開いているうちは行かせるのだろうな…という、ぼんやりとした決断のさなか、講習中に塾から土日の休講の連絡が入った。

やっぱりという諦めと、判断が遅いよという怒りと、この分を家庭で補うのかという絶望感がないまぜになる。すかさず夫に愚痴り、Twitterでも愚痴る。息子の前ではなるべく不安は見せないように。

本来なら、講習から帰宅したら明日までの宿題をやらなくてはいけないのだけど、どうせ明日は休みだし!テキストもないし!ということで、ちょうど地上波でやっていた「魔女の宅急便」を家族で見る。ジジと話ができなくなったり、キキの魔法が使えなくなったり、息子は「なんで?」って感じで見てるんだけど、安易に答えを教えないの、良いよねえ。余韻…。


3月28日、土曜日。3月29日、日曜日。
2日分の春期講習がなくなり、休講分のテキストも手元になく、1回目の宿題をのんびり解くしかない週末。いつもの講習中は毎日すごいボリュームの内容を習ってきて、翌日までにその範囲の宿題をこなして、という負荷の高いものだったのに、これでは楽すぎて講習の緊張感もないままだなぁ。

そこで、ちょうど自宅で行う復習テストがあったのでトライすることに。規定の時間を計って取り組んでいるけど、国語の中盤で「時間が足りないぃぃ〜!」と焦って半狂乱になっている。そして家だとブツブツ独り言が多い。こんな調子でいつものテスト中は大丈夫なんだろうか…?

勉強の気分転換に散歩に出て、近所の花屋さんで鮮やかな色の花を購入し、ケーキ屋さんでおやつを買う。どちらも息子と顔なじみの店主で、こんなときに来てくれてありがとう、と少しサービスしてもらった。こちらこそ、お店が開いていて良かった、と答えながら、それが正しいことなのかはもうわからないけど、わたしはやっぱり地元に根付いた馴染みのお店を応援したいし、できる範囲で生活を生活らしく、守りたいなと思った。

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