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コロナ休校ウィーク日記_06

春休みも終わって、本来なら新しい学年がスタートするはずだった週の出来事。


4月6日、月曜日。
息子の小学校では入学式・始業式がささやかに実施され、新しい教科書や新年度の書類などをもらって帰ってきた。始業式は教室で放送を聞く形だったらしい。担任は昨年からの持ち上がりだったので一安心。仲の良いクラスだし、入学した1年生のお世話も楽しみにしているし、得意のリーダーシップを発揮できる貴重な小学校生活のラストイヤーなので、早く落ち着いて学校生活が送れることを祈るばかり。

ようやく、わたしの会社も正式に出社禁止令が出た。わたしはもう2月ごろから在宅勤務メインだったけど、いよいよ1ヶ月フルリモートという未知の領域へ。ちなみに夫も同様にフルリモート。ますます家族で過ごす時間が増えてきた。夫の方が家事が丁寧なので、正直、家にいてくれるのはかなり助かる。

そして予想はしていたけれど、息子の塾も1ヶ月まるっとお休みになった。模試もテストも受けられない。立ち位置が測れない。どうしたものかと落ち込むわたしに対して、息子が「まあ仕方ないでしょ!」とあっさりしているのがせめてもの救い。これは夫譲りの性格なのだけど、わが子ながら鈍感力というか適応力があるのが頼もしい。


4月7日、火曜日。緊急事態宣言が発令。
ようやく政府から出た緊急事態宣言。GW明けまで耐えるしかない。とはいえ、こうなったらもう学校は1年お休みで、来年4月からやり直したいような気持ちになる。

クラスメイトと学ぶ時間も、友だちと遊ぶ時間も、スポーツの時間もなくなって、試験も行事も留学もなにもかも中止で、子どもたちの貴重な1年が犠牲になるのが忍びない。息子は受験生だけど、勉強ばかりじゃなくて、普通の小学校生活も大事にしたいのに…。自宅学習だけだと、息子のコミュニケーション能力や人好きする長所が埋もれてしまって伸ばせない。ティーンエイジャーの1年は、30代のわたしの1年とは重みが全然違うのだ。

塾の対応に対しても不満はあれど、TwitterのTLのみんなが言いたいことを代弁してくれているから、逆に気持ちは冷めてきた。塾に返金は望んでいないので、一方的で一律の動画だけじゃなくて、もう少しサポートを手厚くしてほしいなぁ。コース別の解説とか、Zoomで質問教室とか。

テキストが届くまでのタスクリストを作るも、自宅学習だと苦手の算数と理科ばかりに偏ってしまうのが難点。もはや3月のように、オンライン家庭教師や他のサービスをリサーチする気力もなくなり、なんとなく目に入ったスタディサプリの無料体験にだけ申し込んでみた。

学校のママ友LINEでもチェーンメールのような情報が出回り、Twitterでも常に怒りのツイートが目に付くので、情報を追うのにも疲れてきた。モチベーションも下がり、なんだかコロナ鬱っぽい感じ。


4月8日、水曜日。
夫は電話会議、わたしはZoom会議、息子はスタディサプリと三者三様の在宅模様。一気に在宅勤務者が増えたせいか、会社のVPNが重くて仕事にならない。もう昼間は諦めて、繋がりやすい夜に仕事するしかない。
ランチは近所のインドカレーをテイクアウトして3人で食べて、午後からもまた長〜い会議。

息子の勉強面でちょっと気がかりなのが、5年生の後半は息子1人で計画を立てて課題をまわせていたのに、6年生が始まってスケジュールが軌道に乗るまではと、わたしがタスクリストを作っていたら、コロナで休校になり、以来そのままずっとわたしが毎日の勉強内容を指示していること。自走から遠ざかっているなあ…。


4月9日、木曜日。
休講中の塾のテキスト2週間分が一気に届き、その量に親子して慄く。ここから日々のタスクに振り分けて、やるべき問題を抽出して、テキストをコピーして、出来具合をチェックして…と親の管理が大変。だけど粛々とやるしかない。

そして、これまで毎日2時間ほど通っていた学童からも、使用自粛要請の依頼がきた。緊急事態宣言が出た以上、本当に必要な家庭のみの使用に留めてほしいとのこと。それは当然のことだし、むしろ今までスタッフの厚意に甘えていたので、息子と話して、明日で最後ね、と決めた。息子は学童という場所が大好きで、精神的な居場所でありサードプレイスだったので、次はいつかまた運営側で関われると良いね、と励ました。


4月10日、金曜日。
今日は週に1度設定された、任意の登校日。息子の意思を尊重して登校させたけれど、クラスの1/4程度は休んでいたらしい。紙の課題をたくさん貰ってきたものの、今回も任意提出のためおそらくスルー。音楽と家庭科だけはやってもらおうかな。

今日は落ち込んだ気持ちが持ち直してきたこともあり、息子の塾に電話して今後のことをヒアリングしたり、他塾のZoom授業の評判が良さそうなので志望校別特訓がどうなるのか問い合わせてみたりと、リサーチに動いた。わたしも日によってやる気にムラがあるなあ。でも長丁場になりそうだし、自分の気持ちの浮き沈みを自覚して、気長に無理なく進めるしかないね。

そして今週、うちの会社からもコロナ感染者が出たと連絡があった。オフィスはすでに閉鎖中。わたしは3月もほぼ在宅勤務だったから濃厚接触していないけど、一緒に仕事をしたこともある人なので心配と不安がつのる。こんな報告がこれからも増えるのかと思うと辛いなぁ。


4月11日、土曜日。4月12日、日曜日。
本来ならこの週末は、塾の月例テスト+模試だった日。テストは後日、自宅での受験になった。習ったことの定着度の確認にはなるし、全くないよりはあった方が良いけれど、コース昇降もないし緊張感もないし、普段のテストとは別物だと考えておこう。

午後、塾の校舎長と電話で相談。不安が解消されたわけじゃないけど、わたしのモヤモヤとした気持ちを整理できただけでも良かった。息子本人とも話をしてくれたから、少しモチベーションアップにはなったかな。しかし電話は緊張するという息子。しかもメモを取るためにスピーカーホンにしているから、先生との会話が丸聞こえ…笑

ネットでは休講中の対応が悪いと言われている塾だけど、現場の先生は苦悩しているみたいだった。他塾の動きはもちろん知っているし、潰れた単元のことをどう補完しようか考えていたり、現場でできる範疇の中でこれまでのスタイルを変えなきゃという意識もあるようだし。後手後手になっている感はあるけど、わたしも勤め人だから、大きい企業の非常時のてんやわんや感はよくわかる。だから現場の先生に対して、責めるようなことは言えなかった。

とりあえず4月の間にすべきことがクリアになったし、粛々とやるだけだ!と、間髪入れずに届く塾のテキストに溺れながら決意。

夜はNetflixで夫と一緒に海外ドラマを見始めた。ここ数年、夫婦お互いずっと忙しくて、夜にそんな余裕がなかったからうれしい。なんだか育休中に授乳しながら夜な夜な海外ドラマを見ていた日々を思い出した。あの頃も、夫は毎晩付き合ってくれたなぁ。


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