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バカンス!夫婦ふたり旅で見つけたもの

お留守番の子供達、父ちゃん母ちゃんは二人で海外旅行。

夢は見るものと思っていたが、意外にも叶えようと思えば、夢を叶えることは可能なのだということがわかってしまった。
私は今、ギリシャのサントリーニ島に旅行中。

結婚15周年に託けて、ロマンティックにも夫が旅行を計画してくれたのだ。行き先は長年の夢だった夢の島。

思い起こせば、若かりし頃、サントリーニの白い街の写真の虜に。新婚旅行はここへ行きたい♡固定観念ガチガチの当時の私に敢えて言うならば15年目にしてついに、新婚旅行という名の旅に出たことになる。
とすると、私の夢は叶ったと言うことになるのだ!

子供はというと、バカンス中なので、パリに住むおばあちゃん宅でお留守番をしてくれている。

フランスでの子供は年に夏2ヶ月、10月、12月、2月、4月にそれぞれ2週間ほどのバカンスがある。
驚くなかれ、なんと合計すると1年の4ヶ月がバカンスだ。どの家族も、バカンスの日程チェックから始まり、1年前から練り始め、半年前には必要な予約を済ませる。バカンス計画には抜かりない。

働くお母さんも多いため、おじいちゃんおばあちゃんの活躍の場も多い。学童や、短期スポーツもしくは文化合宿等、子供の預け先を確保するのに必死だ。
我が家も、フランスに移住して6年目、バカンス計画脳が発達してきたようで、さて、次のバカンスはどうしよう?と脳内は常にバカンスのことで良くも悪くも一杯だ。
親が親なら、子供は更にだ。毎回のバカンスを指折り数えるのは当たり前。日本のGW明けの5月病を心配する記事を見かけたが、フランスの子はどうだろうとふと考えてみる。

バカンス中宿題はほぼ無く、ひたすらのんびりするようにと、先生からも指導される。些か心配になるが、先生が言うのだから、仕方がない。仕事をしていない母としては、バカンスが1番忙しくなる。母のバカンスはいつなんだ!!と心の声が聞こえる。

(そう、今回はそんな声を夫も敏感に聞き取ってくれたらしい♪)

子供はバカンスを家族旅行をしたり、合宿等の予定がない場合は、家でのんびり自由に過ごし、学校が始まると勉強に、習い事にまた奔走する。要するに、緊張感を含み、不安と期待の入り混じる新学期が年に4回と、夏休み明けの新学期があるようなものだ。緩んだ紐が毎回締め直されて、勉強への意欲も向上し良いリズムが出来ているように思う。ただし、フランス人の忍耐力の無さはこのバカンス中心の生活に慣れすぎた故の結果であると私は感じる。すぐに、バカンスを求めるというから困ったものだ。

今回の旅行では私たちも義母に子供を預けさせてもらった。おばあちゃんは喜んで引き受けてくれ、心置きなく夫婦水入らず存分に旅行を満喫した。
近いところに元気で居てくれている事の有難さを、自分も歳を取るとともに、深く理解できるようになってきた。そして、何より、数日離れて戻ってくると、どこか大人になったように見えるのは気のせいなのか?
子供の自立のためにも親元を離れて生活する事の必要性を感じるのであった。

旅行は4泊5日。
子供が生まれてからと言うもの、母子常に一緒が当たり前の私にとって、夫と二人だけという身軽さに居心地の悪さを感じた初日。

子供のことを思うと、一緒に連れてきてあげたかった、どうして、置いてきてしまったのだ?という罪悪感がフツフツと湧き上がる。それは夫も同じようだった。自由でいられる嬉しさ半目、すでに私の生活は子供がいて成り立つ。その一部が欠落することにより、わたしの体と心のバランスが崩れるのを感じた。
しかし、それも慣れるもので旅を続けていくうちにその感覚もまた、自分の中でバランスを戻しつつ、夫との時間を楽しむことができたのでご心配なく。

心癒される青い空と太陽と、透き通るコバルトブルーの深い海。夫の優しさと全てが幸せで満ち溢れていた。この場所にいられる幸せ、全てに感謝の気持ちで一杯になった。

その夢の島での自分と夫を中心にした時間の過ごし方を見つける中で、子供達のいる時間の大切さ、喜びが自分と夫だけのものではなくなっているということも見えてきた。家族として一緒に楽しみ笑い、悩み悲しみ、その中からまた新しい希望を見つけて1日1日を生きていく。家族が同じ食事を囲み同じ時間を、空間を、思い出を分かち合う事の大切さを改めて考えさせられた時間となった。常に同じ環境の中にいると、気づきずらい部分を、少し離れた場所から冷静に感じることができたことに、フランス人のバカンスを大事にする意図を垣間見ることができたような気がした。

さあ!次のバカンスはどうしよう?
ただ今冬のプランを計画中

#旅行 #日記 #育児 #フランス #サントリーニ

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