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展覧会#3 【100%モネ 連作の情景】

印象派を代表する画家のひとり
クロード・モネ(1840-1926)
国内外から厳選され集結した作品の数々。
「100%モネ」というタイトルどおり、初期から晩年までのモネを十分に堪能できます。

上野の森美術館
2023.10.20~2024.1.28


第1章 印象派以前のモネ

初期の印象派以前の作品は、「モネの黒」と言われるように黒を多用されていたり、珍しい都会の風景や人物画も観られます。
当時住んでいたイギリスやオランダの運河や川、船や港が描かれています。
モネ展でなければ、モネの作品だと気づかないかもしれませんね。

《昼食》


《ルーブル河岸》公式サイトより


第2章 印象派の画家、モネ

セーヌ川に浮かんだ《アトリエ舟》
水面に映る様子の透明感に、影の黒色が描かれていますが、この頃からモネらしい淡い色彩が表れてきています。

《モネのアトリエ舟》公式サイトより


第3章 テーマへの集中

新たな画題を求め、ヨーロッパ各地を訪れて作品を残しています。
同じ対象でも、「季節」「天候」「時刻」によって変化する表情が描かれました。
モネが見た光の移ろいを感じることができますね。

《ラ・マンヌポルト》公式サイトより
《エトルタのラ・マンヌポルト》公式サイトより


第4章 連作の画家、モネ

セーヌ川流域ジヴェルニーに定住。
光を受けて刻々と変化する様子を同時進行で描かれる「連作」は今回の展覧会のテーマです。
《積みわら》や《ウォータールー橋》などの連作が展示されています。
「連作」の手法の着想源は、日本の浮世絵版画の影響とも言われていますね。

《ウォータールー橋 曇り》
《チャリング・クロス橋》


第5章 「睡蓮」とジヴェルニーの庭

ジヴェルニーの自宅に「花の庭」と「水の庭」が造られ、花壇の草花や、睡蓮の池が数多く描かれました。
池の水に映る色と光の抽象的なハーモニー。
晩年は視覚障害にも悩まされながらも、86歳で亡くなるまで制作を続けました。
モネが愛した庭。
様々に見せる表情は圧巻です。
是非、実物を観ていただきたい!

《睡蓮》
《睡蓮の池》
《睡蓮の池の片隅》



入口から入ってすぐ、水面の感触を足の裏で体験することができます。

入口


東京の展覧会は終わりましたが、見逃した方は、この後2月10日から5月6日まで大阪で見ることができます。


また展覧会の記録を、備忘録として書いていきたいと思います。


読んでいただき、ありがとうございました。


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