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カスタネットは「赤青」じゃない!

カスタネットといえば「赤青」のアレですよね。小学生の頃お世話になった方も多いと思います。たまに叩いてみると楽しいかもしれないですね。

で、スペインのカスタネットといえば、こちらのカスタネットです。

「焦げ茶色」です! (あら?黒、、?)

特徴は、

  • 貝型

  • 手のひらサイズ

  • 素材が様々(合成樹脂、木材、圧縮布など)

  • 紐でとめる(ゴムじゃない)

  • 親指につける(中指につける舞踊もある)

材質、サイズにバリエーションがあり、初級からプロ仕様、演奏する曲や舞台の環境などによって、カスタネットを変えています。

意外と難しい…

2枚の板を紐でくくっただけの原始的な構造のため、演奏は難しいんです。一定期間練習しないと鳴らせないですっ。しかも練習さぼるとあっというまに鳴らなくなります(泣)。さらに音色に表現をつけて鳴らすとなるとそれはもう…。
それでも左と右とで異なるリズムを鳴らし、曲によって雰囲気も変えたりで「もっときれい鳴らしたい!〇〇先生のように鳴らしたい!」と思うのです。ピアノを弾ける人は馴染みやすいようですよ^^

  • 左:ベース。リズムを刻む

  • 右:メロディを刻む

カスタネット演奏家
「Luceo Tena」 ルセオ・テナ

カスタネット演奏家といえばグラン・マエストラ「ルセオ・テナ」様。もともとはバイレ(フラメンコダンサー)でしたが、カスタネット演奏家として活動されてきました。来日演奏もされています。
スペインでは、カスタネット演奏家は一つのジャンルとして確立され、尊敬されているんですよ。ぜひ演奏をご覧ください。
カスタネット経験のある方は、一度はこの動画を見たことがあると思います。それくらい素晴らしい演奏です。私は泣けてきます、、(私も日本のグラン・マエストラを目指そうかしら…)


イケメンたちがカスタネットと共に踊る

現在は様々なジャンルでカスタネットが披露されています。
こちらはスペインのデザイナーズOTENZAのファッションショー(5年前)。スペイン国立バレエ団ダンサーたち(当時)によるステージです。鍛え抜かれたメンズたちが洗練されたファッションで踊るなんて…!衣装好き、ダンス好き、カスタネット好き、イケメン好きにはたまらない動画です。詳しくは次回で!

https://youtu.be/oMgJI8q0Yeg?si=QmXCPm1ntsaSCOUg



起源

カスタネットは、スペインの民族音楽で使われてきて、初めは貝殻や木片2枚を使って打ち鳴らす原始的なものだったそうです。それが発展して今の形になりました。

語源はスペイン語で「栗」を表すカスターニャ(castaña)。ほかの呼び方として「パリージョス」(palillos)もあります。日本のお箸はスペイン語で「パリージョス」というので、"2枚合わせたもの"という感じでしょうか。
スペイン人の先生はクラスで「パリージョ―ス!」(=カスタネットつけてね!)と言ったりしてます。

スペインではカスタネットだけの教室もあり、地方によってはカスタネットを鳴らしながら男女で踊るお祭りもあります。盆踊りみたいなものですね。

日本にも板を手に持ってカチカチさせながら踊るお祭りありますよね。そう、「よさこい」。インドなどでも小さなシンバルを2枚使ってパチパチさせながら踊る民族舞踊もありますね。なんでしょう、人間は何かを鳴らしながら踊りたくなるのでしょうか。


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