ピアノ #2 キューバ音楽♪の確立者 【イグナシオ・セルバンテス】
お朗らかでメランコリックなラテン・ピアノ
ラテンの音楽といえば、リズミカルなサンバ、けだるい感じのボサノバを思う方が多いと思います。ボサノバは私も大好きですが、今回は、キューバのクラシックピアノ作曲家「イグナシオ・セルバンテス」をご紹介します。とても素敵ですよ♪
ボサノバは1950年代ブラジルで生まれましたが、イグナシオ・セルバンテス(1847~1905)はそれより前の時代の作曲家です。スペイン作曲家のアルベニス(1860~1909)と同じ世代ですね。
イグナシオ・セルバンテス
(キューバ1847~1905)
イグナシオ・セルバンテス(Ignacio Cervantes)は、キューバの作曲家であり、特にピアノ音楽で知られています。
彼は1847年7月31日にキューバのハバナに生まれ、1905年4月29日に同地で亡くなりました。
セルバンテスは、19世紀から20世紀初頭にかけてのキューバ音楽の重要な作曲家の一人であり、彼の作品はキューバの音楽の発展に寄与しています。
セルバンテスはクラシック音楽とキューバ音楽の要素を組み合わせ、独自のスタイルを築きました。
彼のピアノ作品は、キューバのダンス音楽や伝統的なメロディに影響されつつも、クラシックの形式や技巧も取り入れています。ダンソンやコントラダンサなどのキューバの伝統的な舞曲が多く含まれています。
軽快でリズミカルな要素とともに、キューバの音楽的なアイデンティティを反映しています。彼の作品は、ピアニストや音楽愛好者によって今日でも演奏され続けています。
イグナシオ・セルバンテスは、キューバ音楽の発展において重要な役割を果たし、彼の作品はキューバ音楽の歴史において不朽のものとされています。
曲名「Soledad(孤独)」
私はこの曲が大好きです。朗らかで明るく、なんだか癒されます。
曲名は哀しさを表す「孤独」なのに、曲調は優雅なダンスのよう。初めて聴いた時は「なぜだろう?」と思い調べたところ、セルバンテスの母親の名前「Maria Soledad Kawanagh」に由来しているようです。
彼が10歳の時の作品で、お母様に捧げられたそうです(一説)。もし事実なら、彼のお母様は素敵な方だったんだなと思わせる曲です。
そんな「Soledad」も収録されたCDが、冒頭の画像にあるCD「Danzas cubanasキューバ舞曲集」。ぜひお聞きください。
キューバの様々な風景に連れて行ってくれるでしょう♪
今回はラテン・ピアノ作曲家「イグナシオ・セルバンテス」をご紹介しました。別の機会には、メキシコ作曲家「マヌエル・ポンセ」をご紹介したいと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
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