インスタグラム収益化(バッジ機能)までの道のり【後編】
前編ではインスタライブ配信にバッジ機能(投げ銭機能)が実装されたこと、そしてそのやり方について簡単にご説明しましたがここからfacebook社(インスタグラムの親会社)から支払いが行われるための手続きについて書いていこうと思います。
前回のように、バッジのマイルストーンを達成し、初回ボーナス含め100ドル以上の推定収益になったのにも関わらず一向に振り込みされる気配がない。それでは私がFacebook社に問い合わせした全容を公開します。
※まずファーストステップとして振り込みの要件を満たすためにはまず下記のページに必要事項を登録する必要があります。
[設定]→[クリエイター]→[バッジ]→[支払いアカウント]
ここの所有者情報で①氏名(これは後々ややこしくなるので納税の時の名義必須です。私は屋号と本名が違うので訂正が大変だった)②生年月日(詐称はダメ。笑)③住所④電話⑤メールアドレス⑥公的機関発行のその他の納税者識別番号⑦支払い先の設定 以上の項目を記入します。この項目での注意事項を下記に記載します。
⑥公的機関発行のその他の納税者識別番号
これが曲者です。納税者識別番号ということはE-TAXの番号かな?
と思った私がバカでした。
納税者識別番号=マイナンバー
だったのです。
⑦支払い先の設定
私はpaypalのアカウントに設定しました。この設定にはpaypalのアカウント作成が必須となるのですが、ここで登録した氏名がインスタグラムで設定した①の氏名と一致している必要があります。
支払い設定には別途書類が必要だったことが発覚
以上、支払い先の設定を済ませ一ヶ月以上経過・・
バッジのマイルストーンもクリアし、推定収益が振込可能な100ドル以上になっている、考えられることは全てやり尽くしたはずなのに振込がなされない・・。
そこでインスタグラムの親会社であるfacebook社に以下のようなメッセージを送りました。
推定収益が支払われるにはどうしたら良いでしょうか?
インスタライブでバッヂ付き配信を行うと収益が得られると通知が入り実行しました。
支払い先はpaypalに設定完了し 諸々の要件も満たしていますが
支払いが行われていません。
現在推定100ドル以上はあります。なぜでしょうか?
すると数日経ち、以下のような回答がきました。
日本語で問い合わせをしたのに、全部英語で返信くるし、そもそもfacebook Japanの管轄外で、アメリカ本国とお話をしなきゃいけないのね、ってことにまず驚いた。
これだけですでにハードルが高すぎる・・というのが正直な感想。
上記のメール要約するとこんな感じ
「こんにちは。
技術的な問題が発生しているようなので、あなたの財務情報を更新するお手伝いをします。
あなたのペイアウトアカウント「真珠石橋」を確認しました。
お客様の払出口座名および/または納税者番号を確認するために、
お客様の納税情報(新しい払出口座名とその名前で登録された納税者番号)
を確認するための追加書類が必要となります。
添付のフォームのうち、お客様の支払口座の種類に最も適したものをご記入ください。
ご記入いただいた用紙を当社にご提出いただくことで、払出口座の開設が可能となります。
FacebookやInstagramでの財務情報の更新について、ご不明な点がございましたら、ご連絡ください。」
以上。そして以下のようなPDFが添付されていました。
W-8BENとW-8BEN-Eという二つの書類。
この2枚の違いは
個人用 がW-8BEN / 法人用が W-8BEN-Eということだそうなので、個人事業主の私はW-8BENを選択。
こちらの書類は、ざっと調べてみるとロイヤルティー受領者が源泉税の免除を受けるための手続きフォームのようです。こちらを提出しないとインスタグラムの収益を受けることができないということなのか?
ともかく、こちらのフォームを提出すると源泉徴収税が減免、免除されるということは間違いがなさそうなのでこちらの記入を始める。
記入の仕方についてはこちらを参考にさせていただいた。
このW-8BENのフォームに記入をし、こちらのペイメントチームへ返信をすると以下の返事がきた。
「こんにちは。
ご連絡ありがとうございます。
あなたのTAX IDフォームを確認しましたが、名前が当社のファイルと完全に一致していません。
また、会社の都市名を日本語で書いていただけますか?
その後、記入済みのフォームを弊社に提出し、支払い口座を有効にしてください。
Facebookでの財務情報の更新について、ご不明な点がございましたら、ご連絡ください。
ありがとうございました。
リンダ
ペイメントスペシャリスト」
・・そっか、記入していた屋号である名前と、納税名義(本名)が違うのか。そして都市名を日本語で書く?読むのは英語圏の方なのになぜ?という疑問がよぎるがおとなしく指示通りにW-8BENを書き換えて再度提出。
今度こそ大丈夫、だよね。
やがて返信がきた。
「こんにちは。
ご連絡ありがとうございます。
このフォームを受理する前に、いくつかの修正点がありますので、ご確認ください。
- 税務申告書の名前は日本語だけで、会社の都市名も同じにしてください。
- また、署名の下にある署名者の名前も日本語で記入してください。
- 当社が登録しているタックスIDとフォームに記載されているタックスID番号が一致しません。
他にご不明な点がございましたら、お申し付けください。
ありがとうございました。
リンダ
支払スペシャリスト」
・・周りくどい。
全部日本語で記入しろといことなのだろうか?
そうだとしたら最初からW-8BENは全部日本語で書いてくださいって伝えておいて欲しいと思った。
そして、納税者番号がはじめE-TAXの番号かと思ってインスタのアプリ上で記入してた私。これをマイナンバーにアプリ上で変更をしたいのだがこちらも一度記入するとアプリ上で変更が効かない。
上記のことを伝えて、ペイメントチームのリンダさんの指示通りW-8BENの記入を全て日本語に書き換え再度提出。
すると以下の返信が。
こんにちは、IGさん。
ご返信ありがとうございます。
お客様のタックスIDフォームを更新し、お客様のアカウントを有効にしました。
お客様のアカウントの保留は解除されましたので、
保留中のお支払いは次回の支払いサイクル(9月5日頃)でのお支払いとなります。
今回のアップデートで何か問題が発生した場合や、
より多くの情報が必要になった場合は、こちらからご連絡させていただきます。
それまでの間、Facebookでのお支払いに関するご質問がございましたら、お問い合わせください。
ありがとうございました。
リンダ
支払スペシャリスト
ようやく苦労が報われたということでしょうか?
(こんにちはIGさんってなんだろう・・?という疑問はおいておいて)
こうして長々と続くメールの応酬と見たことがないフォームの記入を経て要約支払いがなされるとfacebook社より返信が返ってきました(泣)
9月5日の支払いサイクルを待つ感じになりますがこの日にまた何か問題が起こる可能性もありますので、こちらは続報をお待ちいただければと思います。
長くなりましたが、まとめますと
①インスタグラムライブのバッジ機能(投げ銭機能)はまだ限定的かつ実験的に付加されている機能であること
②バッジ機能をつけて、指示通りの配信を行うだけでボーナスがもらえるキャンペーンが実施されていること
③上記のボーナスを獲得するためには、米国本国のインスタグラムないしFacebook社とやりとりをしなくてはならない
④支払い情報は間違わず、上記の通りに記入、登録を行わなくてはいけない
⑤アメリカ以外に居住している場合、本国のFacebook社にW-8BENもしくはW-8BEN-Eを提出しなければならない。
⑥W-8BENもしくはW-8BEN-Eのフォームは、インスタグラムのアプリ上と同じ言語かつ記載でなくてはならないため、それに準拠し記入すること。
インスタライブバッジ機能をつけての配信(投げ銭機能)は収益化したそのものを振り込んでもらうのも結構大変でしたよ、というお話でした。
【追記】
無事、上記の手続きを経たのちに、paypalの口座に入金されました!
やったー!
※9月2日に【追記】を加筆しました。
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