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醸し人九平次  EAU DU DESIR 2013

醸し人九平次  EAU DU DESIR 2013

普段、九平次は酒望子を頂くことが多いので、このお酒はたぶん、気まぐれで買ってみたのだと思います。

フォアグラを食べていたとき、合わせていたお酒を吞み切ってしまったときに冷蔵庫の開かずの間で発見、試しに開栓してみてびっくり!

熟成っぽさは立香からは感じず、コクのある甘み、心地よい苦み、まろやかな酸味、そしてドライに切れていく様は、やや重厚さがある辛口の白ワインのよう。
元々このお酒には、白ワインのニュアンスがあるんだと思いますが、とてもバランスよくまとまっています。

料理とは合わないわけではないけれど、でも、これにはフォアグラよりももっと向く料理があるんじゃないかな?と思い、すぐに冷蔵庫へ戻しました。

その時イメージしたのが、ムール貝のクリーム煮。
ベルギーやフランスで1人1つの鍋いっぱい食べるような感じのやつ。
苦みがなんとなく貝を呼んでいるような気がしました。

その結果、後日合わせたのは、貝のクリーム煮と、付け合わせのポテト。貝はムール貝が魚屋さんにちょっとしかなく、仕方なくあさりも入れてます。しかもちょっと火を通しすぎてしまいました。
それ以外には、家にあったトマトとモッツァレラのカプレーゼ、茹でたブロッコリー、鶏肉を適当に焼いてバルサミコソースと、箸休めに、ラフランスを用意しました。

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開栓してから約1週間、ドライさが引っ込んじゃいましたね。酸も少し減って、開栓したてより良く言えば丸みがある、悪く言えば、少しボケた印象が最初はありました。

しかし、それは料理のせいだったかも。ドライさは戻ってきませんが、料理の仕上げに黒コショウを多めにかけたところ、酸味が戻ってきました。(っていう事は、辛さがカギを握っていたのかも?)

今日のムール貝のクリームには、少し火が通り過ぎて、気持ち重くなったのと、あさりがシーズンオフなのもあって、旨みがもう一つでしたが、お酒の酸味が心地よく楽しめる組み合わせでした。

鶏肉とは、お酒が鶏の旨みを引き立てます。

カプレーゼとは、お酒の方の味わいなのかな、葡萄の深い味(レーズン?)のような、果実味が引き出されました。ラフランスとも勿論、自然にマッチします。

因みに、これが切れた後は、2015年のSake competitionで1位を取ったときの勝山の献も開けてみたのですが、貝より鶏肉との相性が良く、貝には九平次が良いな。

ワインやベルギービールも良いんだけど、日本酒もいい。
また、思い出したら買ってみようかな。
(2019年12月3日)

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