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元日の朝 グランドキャニオンで

元日の朝、7時前にホテルを出てスタバでロンドンフォグ・ティーを買い、グランドキャニオンに向かった。

途中、コヨーテと 狐が 雪の積もる道を横切って行った。

車を降りると 昨日までの 霧の立ち込めた景色とは打って変わって 
まだ薄暗い空の下に くっきりと
壮大な グランドキャニオンが広がっていた。

まるで新しい年の始めに この景色を見せてくれようとするかのように
キャニオンから少し離れて 霧が浮かんでいた。
その霧が 日が昇るにつれて
少しずつ
ピンク色に染まっていく。

マイナス8度の中、凍てつく風を受けながら 写真を撮りまくった。
指が凍えて ポロッと落ちてしまいそうな気がした。

見渡す限りどこまでも続いている 地球の割れ目と 
深く、深く、暗黒の地へ続く 絶壁を見ながら思った。

例えばここで 自分が崖から落ちたとしても
この、とてつもなく大きい グランドキャニオンにとって 
それはきっと 塵が舞ったぐらいのことでしかなくて
グランドキャニオンは 平然と 
いつもと変わらない顔を見せて どっしりと構えているんだろう。

人間なんて そんなにちっぽけな存在なんだ。

でもね。

チリのような小さな人間ではあるけれど
何百万年もかけて 少しずつ、進化してきた。
人類が誕生した時から、ずーっと 知恵を蓄え、
その知識を、技術を
次の世代、また次の世代へと つなげてきて
今のこの世界がある。

大切なことは、つなげること。つながること。

自分一人でできる事は 本当に小さい。
人と繋がれば ちょっとだけ 大きい変化につながるかもしれない。
そして、それが次の世代に継承されて行ったら
またちょっと 大きくなるかもしれない。

つなげよう。つながろう。

この世界が 少しでもいい 世界になるように。

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