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「白」

わたしには、わたしという背景しかない。
この、空白でしかないわたしを、どう伝えられるのか。
この空白で、なにを伝えられるというのか。

染まることを嫌うわけではないんだよ。
ただ全てを拒むように白いままでいてしまう、そんなわたしが存在している。

「潔白」を主張したいわけではないんだよ。
故に命を落としかねないほどの白があるというだけだ。

この白は、きっと誰もが持っていると思うんだよ。

白い心で出会っていたいと、願う。
混ぜ合わせることのできる色だって持っているはずだから、白ではないわたしが、誰かの白を穢したくない。誰かの色をもらった時に、白いわたしで拒まずに、上手に混ぜ合わせることができたらと思う。

でも、上手にはできない。白いわたしで関わるのか、白ではないわたしで関わるのか、難しいからわたしは、「白いわたし」を明らかにしている他ない。

わたしが、もし誰かを傷つけるなら、わたしがわたしでいることが、ただ傷つけてしまうということで。
わたしは、誰かを意図的に傷つけはしない。
絶対に、傷つけようとして傷つけることはない。
「絶対に」と言うことが、自分の身を危険に晒すことがあるのなら、わたしは命を落とすことを選ぶのだろう。

わたしがわたしでいることが、わたしの命を奪うなら、そうして生きるしかないんだよ。

わたしはまだ、生かされている。
わたしが「白」であるが故に。



恐れ入ります。「まだない」です。 ここまで読んでくださって、ありがとうございます。 サポート、ありがとうございます。本当に嬉しいです。 続けてゆくことがお返しの意味になれば、と思います。 わたしのnoteを開いてくれてありがとう。 また見てもらえるよう、がんばります。