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夏を呼びたいなら声をあげるよ

この声を必要としている君は、きっと大きな音に怯えているだろうから、大きな声を出すわけにはいかない。
僕の声が、君を追いつめる世界を壊すほどの力を持てばいいけれど。
それでは君に届かない。
君は破滅を望まないだろう。

だけど、優しさで覆ってしまったら、優しさだけを欲しがるなにかが、僕の声を、歌を、奪いに来る。

強いふりをして、弱いふりをして、優しいふりをして、悪いふりをして。
そうやって、上手にすり抜けて、なんとか君に届きたい。

僕を嫌ってもいい。
だけど、僕の歌は、君に出会うためにあるんだということ。
君が気づかなくてもいい。
君がこの歌を蹴飛ばして生きるなら、そのためにずっと歌うよ。君の優しさで、この歌を抱きしめようとしなくていい。
君を導く光になるならそれがいいけど。
君は君の光を持ってる。

僕はただ、君に、「生きて」と願うよ。



恐れ入ります。「まだない」です。 ここまで読んでくださって、ありがとうございます。 サポート、ありがとうございます。本当に嬉しいです。 続けてゆくことがお返しの意味になれば、と思います。 わたしのnoteを開いてくれてありがとう。 また見てもらえるよう、がんばります。