春と夏の空気が日ごと行き来するような季節に翻弄されながら、今シーズンの気候にもようやく気持ちが慣れてきた。
暑くなる支度をしなければ。

初めて行く遠いところは、「この距離をもう一度は歩けないかもしれない」と必ず思うけど、しばらくすると「そこまで行けたならもう少し遠くにも行けるだろう」と考えるようになる。
苦労して歩いた距離だけど、またあの景色を見たいと思うようになる。
それでどこまで行けるんだろう。

みんな連れて行く。そのまま連れて行けばいい。稚拙だからと言って、微かだからと言って、いないことにはできない。

必要なものを入れるための「鞄」が欲しい。
鞄一つに入りきるのか分からない。
鞄一つも埋まらないのかもしれない。
「これは私に必要なものなのだ」と思いたい。

花の季節は曇りの日もいいよ。

そうだね、生きようとしているんだね。

言葉にすればいいことを取り出したら、言葉にできないエネルギーが流れ出した。

若葉に白い蝶が舞う
豆の花が咲く
ミツバツツジが揺れる
モッコウバラはあと少し

「私」は何が好きですか？

あらゆる花が、もう咲いたよ、と知らせてくれるから嬉しくなる。
そろそろ終わりかなと思ったつくしにも、また会えたよ。

雨の散歩は花も木も草も光って見えた

雨の公園は僕の世界