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三日坊主日記 vol.28 『ことばカフェ心斎橋』

「ことばカフェ心斎橋」というイベントに参加した。

「ことばカフェ」というのは、俳人の坪内稔典さんが提唱している句会のようなもの、なのかな。全国いろんな場所で開催していて、句を読んだり、ゲストを招いて話を聞いたりしているらしい。昨夜はその心斎橋バージョンにゲストとして呼ばれて行ってきた。

場所は南船場にある「文学バー リズール」という、芥川賞作家弦月さんのお店。ビルの地下にあるとても素敵なバーで、ご本人がカウンターの中でお酒を作ってくれる。文学バーというだけあって店内のあらゆるところにぎっしりと本が。弦月さんの蔵書だろうか、人の本棚を覗くのはなんだかとてもワクワクする。芥川賞作家がどんな本を読んでいるのか、興味のある方は是非お店で確かめてください。「弦月ゼミ」と題して各自が書いた創作やエッセイを弦月さんご本人が公開添削してくれる会も開催しているようなんで、一度参加してみようかしら。

さて、「ことばカフェ心斎橋」。
「映画とことば」というテーマを掲げて始まった会らしく、今回が二回目。昨夜は坪内稔典さんとその(俳句の)生徒さんたちやお仲間が全部で20数人。店内ほぼ満員状態の中でお話をさせて貰った。因みに第一回目のゲストは、松井寛子さんとおっしゃる「映画宣伝おばちゃん」の著者で映画の宣伝をしている方だそうだ。

僕の初長編映画『泥の子と狭い家の物語』を撮ることになったきっかけや、映画に込めた想い、セリフに込めた意味などの話を一時時間半ほどさせてもらった。

お客さんの中で学校の先生がいたらごめんなさいと前置きした上で、僕自身が子供の頃に感じた息苦しさ。大人の言うことをよく聞くいわゆる良い子、扱いやすい子を量産する学校の教育方針。生徒の個性の芽を悉く摘んでいく先生たち。など、学校をあまりよく思っていなかった気持ちが映画の背景に流れていると言うような話をしたんだけど、質疑応答の時間に坪内稔典さんがおっしゃった。

私は教育者です。私は良い先生にたくさん出会って、そんな先生に影響を受けて教育者になった。あなたの出会った先生がそうじゃないだけで、先生がすべて悪いのではない、と(笑)

ごもっともである。
その通りだと思うし、一ミリも否定しません。

まぁ、そういうちょっとヒヤリとする場面もあったり、前半はちょっと話が真面目になりすぎたりもしたんだけど、概ね好評で楽しい時間を過ごさせていただいた。
そのあと終電まで飲んだのはいうまでもない。



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