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三日坊主日記 vol.19 『ことばにならない』

一昨日1月17日の夜、僕は金沢にいた。
スタッフと軽く打ち上げをして、ホテルまで歩いて帰る途中で何気なく開いたSNSでそのことを知った。

ある制作会社でプロデューサーをしていた女性が亡くなったらしいということを。詳しいことはよく分からないがインフルエンザが死因らしい。と言うことは、突然死に近いのではないか。僕はとてもショックを受けた。

随分前の話しではあるが、僕はその人に大変お世話になった。ある時期とても頻繁に仕事をした。いろんな表現を試したし、いろんなところへロケに行った。僕も若かったから随分と我儘も言ったと思うが、彼女はいつもニコニコと笑いながらドーンと受け止めてくれた。

何年かそういうお付き合いを続けているうちにその人は結婚した。相手は僕の同級生だった。

その男とは高校生の時から付き合いがあって、一時はよく一緒に遊んだりしたこともあったが、社会に出てからは業界が違うこともあって殆ど連絡は取っていなかった。

何年か経ったある日、彼から突然連絡があった。今の仕事を辞めて映像制作の仕事をしたいというのだ。確か27〜8歳の頃だったと思う。全く経験がないのにその歳からは厳しいのではないかと説いたのだけど、どうしてもやってみたいという。僕がまだ会社員の頃だ。

当時まだ微かにバブルの残り香があって、僕がいた会社も非常に忙しく、人手はあって困らないのでボスに頼んでみた。ボスは彼のことを気に入り、彼は僕の下で働き始めた。

経験のない仕事だから、予想通り最初は全く使い物にならなかった。友達といえど早く仕事を覚えてもらわないと僕も彼も困るので、結構キツイことも言った。悔しいかったと思うし、辛かったと思うが、彼は諦めなかった。そして何より彼は人に好かれた。

あまり記憶が定かではないが、入社後一年ほど経った頃には、小さい現場なら僕の下から離れて一人で回していたんじゃないだろうか。


と、ここまで書いて時間切れ。この話は書き出すといろんな思いが湧いてきて、なかなか前に進まない。

今日はこれから、あるプロジェクトの打ち合わせを兼ねた食事会があるんで、明日以降どこかでまた続きを書こうと思う。

それにしても夕陽がキレイだ。



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