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【社員インタビュー】グローバルリサーチからIRへ!“世界を動かすことにつながっている”マクロミルの価値を発信したい

マクロミルで働く多様な社員にクローズアップし、そのキャリアや現在の業務についてお伺いする本企画。今回は、事業拡大への対応と主体的なキャリア形成の促進を目的とし、オープンポジションに異動希望のエントリーができるマクロミルの「公募異動制度 」を活用した社員に注目。グローバルリサーチ本部からIRチームに制度を活用して異動され、現在はIRチームで活躍されている藏田直人さんに、ご自身で考えるマクロミルでのキャリアについてや、IRチームでの業務や目指されたいことについて、広報の有吉が詳しくお話を伺ってきました。


海外進出を目指す企業を支援したい

―藏田さんは学生時代をアメリカで過ごされたのち、マクロミルに入社されたんですよね。

はい、アメリカに大学進学をしていて、帰国後の2016年8月にマクロミルに入社しました。
大学では、マーケティングとコーポレートファイナンスの勉強をしていました。マーケティングの授業では、リサーチや統計学もあり、マーケティングにおけるスタート地点ともいえる「リサーチ」に携わってみたいという思いがあり、オンラインリサーチにおいて国内最大手であるマクロミルに興味を持ちました。
また、海外生活の中で、日本の製品やサービスがまだまだ海外では評価されてないという感覚がとても強くあって、そういった日本の製品やサービスを海外に広めていくことに携わりたいとも考えていました。マクロミルは、国内外4,000社を超える企業とお付き合いがあり、海外進出を目指す企業の支援も多くしていることを知り、そこに携われたら楽しいだろうなと思い、入社を志望しました。

―入社後に配属されたグローバルリサーチ本部での業務を教えてください。

大手企業様を担当するチームで、クライアント様のマーケティング課題解決のためになることなら何でもやっていましたね(笑)。海外のクライアント様や、海外への進出を検討されているクライアント様と日々やりとりをしていて、そのスピード感に最初は戸惑いながらも、オンライン・オフラインの区別なく定量調査から定性調査に至るまで幅広く対応していました。
また、クライアント様が多種多様であることにも苦労しましたね。当然ですが、クライアント様によって抱えているマーケティング課題は全く異なります。例えば、製品をどう売り出したらいいか分からないケースもあれば、そもそもその製品をどう作っていったらいいか分からないケースもあって、さらに、出したい市場も商習慣や言語も全く異なり、アメリカだったり、ヨーロッパだったり、東南アジアだったり・・・。“北米地域の自動車業界専門”であればそこにフォーカスができますが、地域も業界もクライント様によって多種多様なので、幅広い分野をカバーしなければならない点はとても苦労しました。

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「多様なクライアント様の案件に携わり、様々な経験を積むことができた」と語る藏田さん

グローバルリサーチでの経験を活かし、IRチームへの異動を決意

―まさに“グローバル”な業務ですね!そこからIRチームに異動されたのは、どのような経緯があったのでしょうか?

グローバルリサーチ本部には約3年所属していましたが、本部内で3回ほどチームを異動しています。大手企業様の担当後、オフライン調査をメインで支援するチーム、オンライン調査をメインで支援するチームを経験し、マクロミルの主要なビジネスを現場で学ぶことができました。3年経って、このスキルセットを他にも活かせないかと今後のキャリアを考えはじめ、他の部署や社員の方々とのコミュニケーションも広がってきたころ、当時のIRチームの方ともお話する機会があり、興味を持っていました。そんな時に、社内公募制度でIRポジションの募集を見て、先にお伝えしたように、大学時代にマーケティングとコーポレートファイナンスを勉強していたこともあり、会社の経営により近い仕事をいつかはやってみたいと思っていたので、「このチャンスを掴みたい!」と思って自ら公募異動制度を活用し、IRチームに異動することが決まりました。

―意志をもってIRチームに異動されたのですね。大学で学んでいたとはいえ、仕事として取り組むのは初めてのことで、大変なこともあったのではないでしょうか?

とても大変でしたね(笑)。最初の1年は心身ともに結構辛かったです。
IRチームに配属されたときに、執行役とのMTGで、「IRは総合格闘技だよ」って言われたんです。 1つだけではなく、財務経理の知識、法務の知識、人事や総務・・・と幅広い領域のことが分かっていないとだめだよと。それを本当に体感することになるのですが、慣れるまでは正直しんどかったです。

特に初めて触れる用語や法律などのルールも多く、投資家との打ち合わせでもそういった知識があることが前提で多岐にわたるディスカッションが行われるので、一つひとつの「?」をきちんと理解すること、それを乗り越えるために、まさに“100本ノック”でとにかくノックし続けることを心掛けました。上司と食事に行きながら分からないところを端から端まで質問して教えてもらったりだとか、隣の席の先輩に分からないところをすぐに確認したりだとか、もちろん本を読んで勉強もしながら、分からないことを1つずつクリアにしていきました。
10年以上の経験を積んでいるエキスパートが活躍している部署なので、すぐに肩を並べることは難しく、辛く感じる瞬間もありましたが、それでもできるだけついて行きたいっていうその気持ちで動いていました。私自身がきつければきついほどやりたくなる性格なので(笑)、負けたくない!という思いで、モチベーションはずっと高かったです。上司も先輩も、聞けば答えてくれるし、分からなければ教えてくれて、それが精神的な支えになりました。

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「きつかったけど、周りに支えられてモチベーション高く仕事と向き合えた」と当時を振り返る

英訳での伝え方一つで変わるマクロミルへの期待値。海外投資家への訴求を強化したい

―IRチームで藏田さんはどういった業務を担当されているのでしょうか。

総合格闘技と言われるほどなので色々と担当しているのですが、海外の機関投資家の方々への情報開示が一番のミッションです。マクロミルの株主は、43.1%が海外の機関投資家であるため、半数近くが日本語を母国語とされない方々です。彼らに対して日本語と同じレベル、タイミングで情報を開示していくために、さまざまな対応をしています。この「日本語と同じレベルで」というのが、実はなかなか難しいことなんです。
日本語で良かれと思って使った表現が、海外の投資家からは受け取られ方が違ったり、含みを持たせるような日本語の表現が、全く通じなかったり。例えば、「大幅に増加」の伝え方一つで、将来の期待値が変わってしまうんです。ちょっとしたところではあるけれど、それがものすごく大きなインパクトを与えてしまうこともあるため、細心の注意を払っています。

ただ、現在の新型コロナウイルスの影響で、海外の投資家への訴求が難しい状況も生まれています。以前は直接海外に出向き、投資家の方とお会いしご説明する機会もあったのですが、今は海外に行くことができません。代替手段としてオンラインで実施をしていますが、有価証券報告書や決算短信には出てこない“熱量”みたいなところは、直接会ってお会いしないとどうしても伝わりきらない部分があるように思うんです。言語が違う方々に対して、“対面だからこそ伝わるもの”が排除された時の影響は、おそらく日本の投資家の時よりも大きいと思うので、できるだけ直接お話する機会を設けて多くの海外の投資家の方に向けての訴求をより強化していきたいですね。

―藏田さんの英語力が活かされているのですね。グローバルリサーチ本部での経験が活かされている点は何かありますか?

グローバルリサーチ本部でリサーチにおける実務をいろんな側面から経験してきたので、投資家の方に現場の話をして、理解を深めていただくことに活かされていますね。マクロミルのビジネスは、なかには複雑なものもあるので、実例などを挙げながらお話しすることができています。
また、グローバルリサーチ本部にいる間にたくさんの部署の方々と一緒にお仕事させてもらったので、色々な部署に知り合いがいることで、必要な情報を必要な人から迅速に得られ、とても助かっています。そういった連携は、今後も広げていきたいですね。

“世界を動かすことにつながっている”マクロミルの価値を発信していきたい

―マクロミルのIRチームとして、これから発信を強化していきたいことはありますか?

マクロミルは、BtoCビジネスではないですし、物を作っているわけでもないので、我々の日々の業務は形としてはなかなか見えないところがあると思います。ですが、国内外で4,000社を超えるクライント様との取引の中で、彼らのビジネス課題を一つずつ解決することで製品やサービスが生み出され、それがより良い世の中を作ることにつながっていると思っています。どうしても「アンケートを集計して、クライアント様にデータとレポートを納品する会社」って思われがちですが、例えば、先日のアサヒビール様の事例 のように、消費者のニーズやインサイトを捉え、今までなかったものを世に送り出すことに貢献しています。我々が日々行っていることは小さなことかもしれませんが、言うなれば世界を動かすことにつながっている、ということをしっかり注目していただけるよう、投資家の皆さんに説明を重ねていきたいですね。

具体的には、2021年8月に新しい中期経営計画 を発表しているのですが、その内容をしっかりとご説明していきたいと思っています。中期経営計画で掲げている2024年の数値目標について達成に至る過程でどのような戦略・改革を進めていくのか、また、定量的な目標だけでなく、非財務情報であるマクロミルの持つ根源的な価値やその背景にある企業文化などもお伝えし、すべてのステークホルダーの皆さんに応援していただけるような情報を配信していきたいと思います。
また、その意味では、現在の株主構成は機関投資家の割合が多く、まだまだ認知度が低いのでもっと多くの方にマクロミルを知っていただく機会を作りたいと考えており、今後は個人投資家の皆さまへのアプローチも強化していきたいと思います。

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最後は「マクロミルの価値を発信していきたい」と笑顔で心強く語ってくれました

―本日はありがとうございました!

広報とも連携することの多いIRチーム。藏田さんは年齢に見合わないほどの落ち着いた雰囲気を醸し出しており、相談しやすい頼りになる存在です。そんな藏田さんが心身ともにボロボロになっていた時期があったとは知らず、どんな時でも仕事の大変さを前向きなプラスの力に変えられる藏田さんの新たな一面を知ることができたインタビューでした。決算前のお忙しい中、ご対応ありがとうございました!

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