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オープニング・トラウマものがたり

 これどこまでネタバレ許されますかね。ということでしますのでご自衛ください。

 RPG好きならどれか一つくらいやったことがあるんじゃないでしょうか。私にとって忘れられないゲームといえば、いまだ最新作が発表され続けているご長寿シリーズ! 記念すべき第一作目!

 テイルズオブファンタジア! です!

 あー! 懐かしい! 大好きです!
 このゲーム実は私が買ったんじゃなくて、始まりは兄が遊んでいたのを脇でちょこちょこ見ていたパターンからの入りです。因みにPS版。私が自分で遊んだのはPS3の発売前後でPS2本体がお年玉で激安で買えた後でした(本体のみ兄が引っ越しで持ってった)。
 残されたいくつかあるソフトのひとつでしかなかったそれを初めて自分で立ち上げ、故郷とすぐ下の森をあの二頭身のクレスでチェスター連れて駆け回ったんですね。もう、もう楽しくて仕方なかった。ちょっと戦っては家に帰ったりして。私最初のダンジョンでやたらとレベル上げしたい派の、割と面倒な作業好きでして。そう、知らなかったんですね。その先に待つ、絶望を。

 森ダンジョンのボス、ボア一家をようやく倒し外へ出ようすると警鐘が鳴り響く。顔を見合わせるふたり。クレスは一人っ子で両親と三人暮らし。対しチェスターの家族は、
「村からだ、アミィ!」
 まだ幼い妹が、ひとりだけ。
 BGMはそれまでのゆったりとした曲からぐるぐると忙しない、不安を駆り立てるものへと変化し、クレスを森から押し出します。
 何が起きた? 何が起きたの!?
 ばくばく鳴る心臓を押さえながら、開けた空を見ると村からは煙が上がっていたのです。

 急ぎ飛び込んだ村の中、そこはもう何の生活音もない。全ての音は消え、ただ土砂降りの雨が降る。チェスターが家へと駆け出し、追うようにクレスも村を行きます。倒れ伏す村の人たち、警鐘を鳴らしてくれていたであろう彼も。
 そして、家の前の橋までたどり着いたなら。

 「とうさん、......っかあさん! ......っ、ぁぁぁぁあああああああ!!!!!」


 ファンタジア、なんて楽しそうな名前なのに、始まりが重い。重すぎる。私、大号泣です。ゲームでなんであんな泣いたのってほど。なまじ村の周辺と森で必要以上にレベル上げ楽しんじゃったからあれ余計に辛かった。めっちゃ村人たちに感情移入しまくり。
 多分スタートして30分程度のイベントだと。でも私、レベル上げながら町中歩き回ってそこまでに2時間はかけてたと思います。
 大事じゃないですか。始まりの町。ポケモンだったらワールドマップ貰えるし。ドラクエならタンスからアイテム出てくるし、井戸とかあったりもするから。
 あまりに冒頭過ぎてこの時点でまだヒロインも出てきてません。この故郷の壊滅から、クレスとチェスターは世界を救う為に魔王との長い長い戦いへ身を投じていきます。そしてその魔王も、本当は愛する人の為に立ち上がった存在で……。

 私の心に残ったゲーム、テイルズオブファンタジア。ダウンロード版もあるみたいですので気になったなら是非。

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