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元事務職のプロダクトマネージャーが感じる「PMの楽しさ」と「いまの課題」

こんにちは!
STORES 決済 でプロダクトマネージャー(PM)をしているMasakoです。

2020年は私にとって激動の1年でした。
事務職からPMに異動となり、エンジニア・デザイナー・事業開発の経験がなく、手探り状態の日々で夜な夜な枕を濡らしていましたが、ようやく最近PMっぽくなってきたかなと思います。

そこで、失敗したこと・学んだこと、STORES 決済 のPMとして楽しいこと・課題だと思っていることを書いていこうと思います。

※この記事は hey アドベントカレンダー2020 の21日目の記事です。

STORES 決済 のPMの役割

はじめに STORES 決済 のPMの役割の話です。

一般的に、プロダクトマネージャーとプロジェクトマネージャーの違いはこのような図で表現されますが、STORES 決済 のPMはどちらもやります

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あくまでもプロダクトマネージャーが主軸となり、プロダクトの課題設定からビジネス検討(施策立案)を主導します。
具体的に施策を進める段階で、開発や営業サイドを巻き込んでプロジェクト化していくのですが、そのままプロジェクトマネージャーとして、
「現状分析→課題設定→施策立案→プロジェクト管理→リリース」まで担当することが多いです。

失敗からの学び

今でこそ、プロダクトマネージャーとプロジェクトマネージャーの違いや思考タイプを理解できてきましたが、PMに異動した当初は右も左も全くわかりませんでした。

ということで、当時の失敗例(あげるとキリがないですが)

・ユーザーの要望をそのままエンジニアに横流しして、「これって実現可能です?」と聞いてしまう
・要件が固まっていない段階で見積もってもらった概算工数を鵜呑みにしてしまう
・要件の意図を伝えられず、何度もコミュニケーションが発生する
・開発着手したあとに、別の解決策を思いついてしまう
・何のためのプロジェクトか途中で迷子になる
・プロジェクトやタスクに追われて、Backlogが無い
・リリース後の運用を全く考えていないままリリースしてしまう
・問題だけ提示して、解決策は現場に丸投げする(当然現場は動かない)

自分で書いててツラくなってきました…同僚たち申し訳ない…

振り返ればもっと失敗例が出てくると思いますが、このときに私がしてしまった最大の過ちは、誰にも相談をしなかったこと でした。

当時は同僚たちに相談もせずに自分1人で考えて資料を用意して、なんでも自分でやろうとしていました。
それがPMだ。そして同僚たちもそれを望んでいる、と勘違いをしていました。

この過ちに気付くキッカケをくれたのは、やはり同僚たちでした。
PM歴3ヶ月頃、さすがに周りが業を煮やしたのか各所から次のようなことを言われるようになりました。

「背景が分からないままタスクだけ降ってくるのは、ショックです」
「こっちでやったほうが結果的に早いよ」
「PMは What/Why の部分をやって欲しい。How は私たちに任せて欲しい」
「もっと早い段階で相談して欲しい」

ハッキリと「もっとこうしたほうが良い」「これはイヤだった」と思ったことを伝えてくれる同僚たちのおかげで、私のやり方が間違っていたんだなと自覚することができました。おかげで仕事の取り組み方が変わったな〜と思います。

例えば、普段意識していることにはこんなものがあります。
【1】みんなで同じ方向を目指す
 ・POと共にプロダクトの方向性を定めていく
 ・What / Why に責任を持つ
 ・誰よりもユーザー目線を忘れない
【2】チームワークを活かす
 ・「ユーザーの課題」に向かって、チームで取り組む
 ・議論を発展させる "叩き" を作り、みんなで磨いていく
 ・プロに任せる(餅は餅屋)

最近ようやく自分の言葉で、「PMとは?」を言語化できるようになってきました。
・プロダクトは、世の中の誰かの問題を解決するために作っている
・PMは、問題解決するためにあらゆる手段を用いて推進する人 のこと

これが、PMのユニークなところなんじゃないかなと思っています。
PMって面白いですよ。

STORES 決済 PM の楽しいところ

①お店と共に成長できる
「STORES 決済」は、お店にキャッシュレスをかんたんに導入できるサービスを提供しています。
実際にお店の方からは、「アプリの操作が簡単」「丁寧にサポートしてくれて無事導入できました」「クレジットカードが使えるようになって、お客さんが喜んでくれました!」など嬉しい声をいただいています。

今年はコロナの影響もあり、お店の方はかなりダメージを受けています。そんな中、キャッシュレスをはじめお商売のデジタル化にチャレンジしているお店のオーナーさんたちを見ていると一緒に頑張ろう!と勇気づけられるのです。

②自分が作った叩き台が仲間たちに磨かれて、一人では作れなかった形になるおもしろさ
これはチームワークの醍醐味かもしれません。
素人(私)の完成品を出して「どう思う?」と聞いても、チームはFBしづらいし、どこから手直しするべきか困ってしまいます。
それが、「これは叩きです」と未完成品を出すことで、チームが意見を出しやすくなり、結果的に良いものができるんですよね。
事務職をやっていたときはFBをする側だったので、PMになり叩き台を作る側になったことで、こんな楽しさがあったんだなと感じています。

STORES 決済 (に限らず、会社全体がそうなんですが)では、職種に限らず気さくに相談にのってくれる人ばかりで、毎日ありがたいなぁと感じています。
余談ですが、弊社は「ユニポス」という従業員同士でコメントとピアボーナスを送り合える制度があるのですが、毎日たくさんのありがとうが飛び交っています。

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③全員が成長できるPMチーム
STORES 決済 のPMは現在3人で、バックグラウンドがエンジニア・事業開発・事務職(私)とバラバラです。当然、得意分野・苦手分野があり、お互いの足りない部分を補い合っています。
また、PMチームの方針として「各個人の得意分野を伸ばしつつ、全員のPMスキルを底上げする」を掲げています。

そのために最近お試し運用をはじめたのが、サブPM制度です。
例えば、システム知識のあるPMがメインで担当している開発プロジェクトがあったとします。そこにサブPMとして元事務職の私が入ります。
サブPMがやることはMTGの議事録をとる、といった軽いものに留めておきます。(各PMはメインのプロジェクトを複数持っているので負担をかけないようにするため)
議事録係のサブPMは、会話の内容を理解していないと議事録が書けないため、メインPMやプロジェクトメンバーに質問することになります。すると、メインPMの考え方や良いところを盗むことができます。
他にも「サブPMから質問されることでメインPMの理解が深まる」「サブPMが見て、メインPMの良いところをFBできる」「PM業務の属人化防止」といった効果も期待されます。

つまり、新しいPMが入ったらまた違う強みが増えて、PMチームとしてさらにパワーアップできるサイクルになるのです!!!

課題感

さて、ここまで良いところを書いてきましたが、ぶっちゃけ現状課題だらけです

・ユーザーの課題は見えているのに、PM不足で手が回っていない
・プロジェクトマネージャーも担っているので、プロダクトと向き合う時間が足りない
・組織が急速に大きくなっている中で、どう生産性をあげるか
・PMチーム強化もあれこれやりたい

正直、やりたいことだらけです。課題(伸びしろ)しかない。
PMは限られたリソースの中で取り組む課題に優先順位を決めていくのがお仕事の一つです。
でも、もっとやりたいんです。。
お店のお商売を取り巻く環境が変化していくなかで、より良いものを1秒でも早くお店に届けていきたいんです。。

さいごに

今回は元事務職がプロダクトマネージャーになって感じたことを書いてみました。PMあるあるが多かったのかなぁと思いますが、感想&シェアをしてもらえると喜びます!

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最後に宣伝です。

STORES ブランドを提供するヘイ株式会社では、お商売のデジタル化を支えるために、もっと良いものを、もっとスピーディに提供できるよう、たくさんの仲間を募集しています。

次のキーワードどれか1つでもピンときた方は、STORES 決済 のPMに向いているかもしれません。興味を持ってくれた人はお声掛けください!

・問題解決が好き
・お店のお商売を応援することに興味がある
・STORES 決済 のPMって面白そうだなと1ミリでも感じた人

軽く話しを聞いてみたいなーと思った方は私のTwitterでも良いのでリプライ・DMください🙆(オンライン会社説明会も定期開催しています!)

それでは、明日は @ykyk1218 さん による 「プロジェクトの振り返りについて振り返ってみた」です!お楽しみに!!

【追記】元事務職の私が思う「こういう人はPM向いてるかも」と思ったことを書きました。こちらも読んでもらえたら嬉しいです!



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