見出し画像

黒人差別と日本人の私

こんにちは、たおです。最近マスクのつけすぎで肌が荒れてしまって大変です。こういうとこだけ敏感仕様なの、めんどくさい。

さて、今回はめちゃくちゃ話題になっている、アメリカのミネソタ州で起こった白人警官が黒人の首を圧迫し、その後死亡した事件についての日本人たちのSNSや私のもやもやについて書きたいと思います。

まず、一番凄かったのはインスタストーリーでした。もう、誰のインスタストーリーを見ても、その話で持ちきりでした。今回のニュースについてまとめられた投稿のシェアや、自分の意見や感情を文章にして書く人、見ている人たちに意見を求める人など様々でしたが、あえて一貫している共通点を見出すとするのならば、その人たちは日本人だからと見逃してはならない、私たちも声を上げるべきだという主張をしていたことではないでしょうか。

私は、この主張に少し疑問を感じました。

だって、この問題、アメリカの問題じゃないですか?

大きく、人種差別や人権問題として捉えるとしたら、もちろん人権問題に当てはまります。そして、人権とは人間ならば保証されるべき当たり前の権利なので、人間全てに当てはまる問題だと言えると思います。

もし今回、日本人だからと見逃してはいけない、私たちも声を上げるべき、という主張をするのならば、黒人差別ではなく、人権問題として捉えるべきではないでしょうか。

いくつかインスタグラムで、「私たちにできること」といった類の投稿を見ましたが、多くは「黒人への理解」や「肌色なんて関係ない」といった内容でした。もちろん、それがどうでもいいことだとは思いません。が、私たちが関心を持ち、声を上げるべきことって、アメリカで起きた黒人差別についてのことだけなのでしょうか。

例えば部落問題、なくならないヘイトスピーチ、在日外国人労働者、出入国管理庁における人権問題、国内にもたくさんの人権問題がいまだ現在進行形で存在しています。

黒人差別に注目してないで、まず国内を見ろ!と主張したいのではありません。ただ、黒人差別に注目するだけで、終わらないで欲しい。それだけが人権問題だと、アメリカで起きていることだけが問題なのだと思わないで欲しい。

日本人として日本に住んでいると、国内の人権問題が見えにくいのはわかります。だって、私たちは日本国籍を持っているから。部落問題も、一部の地域以外では過去のものになっていることでしょう。

でも、同じ日本人の中でも差別があること、肌の色が一緒でも差別は起きること、今私たちが住んでいる国でも人権侵害が起きていることも、忘れないで欲しい。

沈黙は、消極的な肯定だと言われます。はっきり抗議し、意見を示さないと、なかなか反対だという意思表示は難しい。

今回のニュースに関して、発信している人たちを批判するつもりはありません。むしろ抗議の声がいろんな場所から、多くの人から聞こえる方がいい。

でも、どうか、それだけで終わらないでください。じゃあ、日本はどうなんだろう、アジアはどうなんだろうって、自分が住んでいる地域についても関心を持って欲しいなと思います。

画像1



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?