ナポレオンフィッシュが見たい、と君が言った
凍てつく夜に
君の声が聞こえた
朝陽が昇る頃
昨日までの嫌な気分が
消えてしまえばいいな
それでも街は動き出す
何もなかったかのように
古い世界は回り続ける
少しずつ形を変えながら
群れから離れて
君は狂おしく踊る
不機嫌な世界を横目に見ながら
いつかナポレオンフィッシュと泳ぐ日
僕もエレクトリックギターを掻き鳴らそう
言葉の弱さに燃え尽きながら
自身の弱さをかばいながら
口笛を吹きながら街を歩くリズムで
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