一人では生きていけない私がシングルマザーを選んだ理由。
私には2人の息子がいる。
そして、シングルマザーでもある。
寂しがり屋の私。
元オットと出会ったのは、19歳のとき。
アルバイトの面接に行った時だった。
レトロな喫茶店のカウンターの向こうに彼は立っていた。
その日は珍しく東京にも雪が降っていた。
「寒い中、ご苦労さま。」
彼は優しい笑顔で、私に飲み物を出してくれたのだ。
そして、私はそこで働くようになった。
バイト仲間は本当に仲が良く、いつもバイトが終わった後もよく一緒に飲んでいた。
勿論、その中に彼はいたのだ。
1年くらい経ったことだろうか。
いつものようにバイト先から近かった私の住んでるマンションにバイト仲間たちは集まっていた。
みんなの目を盗んで、彼から告白されて交際は始まったのである。
サーフィンをやっていたり、スノーボードに連れて行ってくれたりと私にとっては魅力的な彼だった。
そして、私に対しても周りの人に対しても誰にでも優しい人だった。
私の田舎は西の方にあり、親友と一緒に上京してきたのだが、大学も違い、住んでるところはちょっと離れていたのもあり、
そのバイト仲間が私には一緒にいて居心地いい場所だった。
先に私が就職したのだが、救命救急センターで働いていた私は忙しかった。いつも疲れていたし、彼と会える日も少なくなっていたのだ。
それでも彼は少しでも会えるように車で1時間かけて私の務める病院まで迎えに来てくれることもよくあった。
本当に優しい彼だった。
ある日私の家で彼が休んでいるときに彼の財布から1枚の手紙がチラッと見えていた。
初めて私が彼を疑った日。残暑の残るまだ暑い夜だった。
手紙の差出人はバイト先の女友達だった。勿論、私も学生時代一緒に働いていた。
手紙の中身はよく覚えていない。
しかし、2人の間で何か、気持ちの面で何かがあったことには違いなかった。
それを大事そうに財布に入れていたのだ。
ずっと信じていたのに・・・・そんなことするような人じゃない・・・・
その場はバイト先の友達に電話をかけ、話し合いをして事なきを得たのだが。。。
その後も交際は続き、彼が大学を卒業して、地方に転勤になったのだ。
とても重要な決断を私は迫られた。
すごくすごく悩んだ。友達にも家族にも相談した。
そして、私は転勤先についていって同棲することを決めたのだ。
誰も知らない土地で私が頼れるのは彼だけだった。
だから必死だった。女性問題もちらほらあったのだが・・・確かな証拠もなく、ひたすら彼にしがみついていた。
そこで2年が過ぎ、彼はその会社を辞めたので、2人で東京に帰ってきたのだ。
ちょうどその頃、私は母を亡くした。
ちょっと鬱状態になっていた私を彼は支えてくれた。
彼なくしては生きられなくなっていた。
ここまで読んでくれたみなさん、ありがとうございます。
何故、弱い私が強くなったのか、シングルマザーへの道を選択したのか、離婚理由は人とはちょっと違っていると思う。
先程言った女性問題などではない。
3年間、苦しんだ。
よく頑張ったと思う。
私が働いていなかったらどうなっていたことか・・・。
苦しみ、悩んだ末の決断だった。
仕方なかったのだ。
もう我慢の限界だったから・・・精神的にも体力的にも。
もしもどうして私がシングルマザーを選んだのか、一人では生きていけないような私がそんな選択をしたのか、どうやって克服したのか、知りたい方は続きを是非読んでほしいです。
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