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スマホが持てない高校生

98% 一般の高校生のスマホの所持率

69% 児童養護施設の高校生のスマホの所持率

一般の高校生が98%で、ほぼ全員がスマホを持っているのに対して、

同じ高校生でも、児童養護施設に入所している生徒は69%で、およそ30%がスマホを持っていません。

周りの友人がスマホを持っている中、スマホがないため、学校生活にうまく馴染めず、悩みを抱える子供たちがいます。

関東地方の、ある児童養護施設の高校2年生の男の子は、スマホがないため、クラスで孤独感を感じたと言います。

クラスでスマホを持っていないのは自分一人。

理由を聞かれても、「壊れている」などと、本当のことを打ち明けられなかったと言います。

さらに授業でも、とまどうことがあったようです。

単語などをスマホで調べる課題が、度々出されましたが、自分だけ付いていくことが出来なかったそうです。

「まるでスマホが当たり前になっている生活だな。(スマホがないと)かなり厳しい。」と思ったそうです。

施設側は予算の関係で、スマホを持たせてあげられないのが現状のようです。

こうした中、支援しようという取り組みも始まっています。

千葉県内にあるNPO法人では、全国の児童養護施設などに暮らす中学生や高校生に、3年前からスマホを無料で貸し出し、料金の支払いも、全額援助しているそうです。

施設からNPOの紹介を受け、ようやくスマホを持つことができた高校生は、友人とのコミュニケーションもスムーズになり、授業にも前向きに取り組めるようになったそうです。

「いろんな人との会話の幅だったり、いろんな意味で便利。スマホがあると、とてつもなく人生が変わるんだ。」と、改めて感じたそうです。

出欠席、小テスト、夏休みの宿題など、学校で必要な色々なことが、スマホがあることが前提に進んでいます。

スマホが授業でも当たり前のように必要になってきています。
スマホが教材の一つのようになっています。

ただこうした民間の取り組みは、全国的にも珍しく、数が少ないのが現状です。

資金面の課題もあり、限界があります。

子ども家庭庁も、こうした現状を問題だとしていて、対策の検討を始めています。

施設の高校生のほとんどが、スマホ代を払うために、アルバイトをせざるを得ず、学校や生活面への影響が懸念されています。

このため、子ども家庭庁は、状況を改善するため、施設への財政支援を強化できるよう、検討を始めています。

いかがでしょうか?

国がスマホを持てるように、対策を検討しています。

これだけスマホが、私たちの生活に浸透しているのです。

スマホなしには生活できず、私たちの生活は、スマホがあることが前提になっています。

年齢性別を問わずスマホが持てるようになることと、スマホが使えるようになること、そのためのサポート体制やインフラも必要だと感じています。

スマホが身近になった今、必要な課題と言えると思います。


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