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80’sHRで巡る金曜日の悪夢【前編】800文字

彼女からの電話で目が覚めた。
「いいから早くこっち来てよ」
朝からなんだと思って、
Tシャツ羽織ると
母さんがゴミ出しをしろとうるさいので、
ゴミ出しついでにスケボーを流して
マリブビーチまで転がしていってみた。
どこにも彼女は見当たらなかったが、
どこからかヘリコプターの轟音!
そしてヘリコプターがビーチに着地すると、
マイケルがマイク持って下りてきて、
ビーチのセレブな連中を追い出すと、
サックス片手にカモンカモン!
あっという間にキッズが
マリブビーチに集まってきた。

マリブビーチでビールを片手に
ドンチャカ騒いでいると、
ジャックが来て
「これから裏のガレージで
パーティしようぜ」って誘ってきた。
そんな誘いに乗らない理由もないから、
さっそく飛び込んでいくと、
昼間の太陽に隠れたところで
ちょっとしたチルアウト。

ジャックが可愛い子ちゃんと
ツアーバス乗り込んでいくと
スティーブンが入れ替わって
ガレージに入ってきて、
ガレージをクラブ仕様に
あっという間に作り替えちゃうと、
みんなをダンスの狂酔の渦の中に
巻き込んでしまった。

うううううっ、
踊り狂って頭がクラクラしてきた。
その時、水玉バニーちゃんが傍を通ったので、
「だれか、、、助けて下さい」
と呼びかけると
「まだまだ12時のシンデレラが帰る時間は
早すぎますよ」
小悪魔な笑顔を振りまいてお尻を振っていた。
「私達についてきなさい」
と言われるがままついて行くと、
そこはレコーディングスタジオで
こんな曲がかかり始めた。

僕はお腹も減ってきて
トム達とスタジオを出ようとした時、
はるばるニュージャージーから飛んできた
ボン様一行がそこにいた。
「こんなパーティに俺たちを呼んで
くれないなんて寂しいじゃんかよ、
俺の生き様を一発かまさせてくれや」
と街のトンネルを封鎖しちゃって
ボン様が拳をふりかざしている。
さすがボン様、やる事がハンパない。
僕は混乱の中で振り回されっぱなしだった。

えーーーと、
確か僕は彼女に電話で呼ばれて
朝のゴミ出しのついでに
スケボー転がしてたんだけど、、、
(後半に続く)


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