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2. Google Analytics 4の各イベントについての説明(page_view, screen_viewなど)

この記事ではGoogle Analytics4(旧Google Analytics Web + App)の各イベントについて紹介しています。BigQuery やGoogle Analytics, Firebaseで分析を行うときの参考にしてください。
利用する機会が多いイベントを中心にご紹介します。WebとアプリどちらもGoogle Analyticsでデータを記録している場合は、page_viewとscreen_viewの違いを把握することをおすすめします。

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page_view(Webのみ)

Webブラウザでページが読み込まれるときなどに記録されるイベントです。各ページの閲覧数を確認できます。
パラメータには以下の2つがあります。
・page_location:記録されたページのURL
・page_referrer:前に見ていたページの URL

screen_view(Appのみ)

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スクリーンが移動したときに記録されるイベントです。各スクリーンの閲覧数を確認できます。
パラメータには以下のものがあります。
firebase_screen_class(よく使う):スクリーンクラス名。イベントが発生したスクリーンクラス名が記録されます。(例:hogehogeActivity)
・firebase_previous_class:前に見ていたスクリーンクラス名。どのスクリーンから遷移してきたか絞り込むときに利用します。
・firebase_screen_id:自動的に生成されるid。
・firebase_previous_id:自動的に生成されるid。
・engagement_time_msec:前回のイベントからこのイベントまでに経過した時間をミリ秒単位で確認できます。
・firebase_screen(オプション):スクリーン名。オプションパラメータで、記録したい場合は設定を行う必要があります。WebのTitle要素やURLに当たるものを記録すると、BigQueryの分析に活用できると思います。
・firebase_previous_screen (オプション):前のスクリーン名。同じくオプションパラメータです

ただし、screen_viewイベントを記録するためには次の条件を1つ満たす必要があります。

以前にスクリーンの設定が行われていない
新しいスクリーン名が以前のスクリーン名と異なる
新しいスクリーン クラス名が以前のスクリーン クラス名と異なる
新しいスクリーン ID が以前のスクリーン ID と異なる
引用:https://support.google.com/analytics/answer/9234069?hl=ja

Web版の閲覧数を見るときはpage_viewイベント
アプリ版の数値を見るときはscreen_viewイベントを使う必要があります。BigQueryで閲覧数を確認したいプラットフォーム(Web, アプリ)にあわせて使い分けてください。

session_start(Web, App)

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ユーザーがWeb版やアプリ版を利用したときに記録されます。セッションごとに記録されるため、セッション数を計算するときに利用します。

user_engagement(Web, App)

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定期的に記録されるイベントです。Analyticsのアクティブユーザーを算出することなどに利用されています。BigQueryでもアクティブユーザー数を確認したいときに利用します。
また、以下のパラメータがあります。
・engagement_time_msec:前回のイベントからこのイベントまでに経過した時間をミリ秒単位で確認できます。

first_visit(Web, App)

ユーザーがウェブサイトに初めてアクセスしたとき、Android Instant Appsを初めて起動したときに記録されます。
first_visitは主にウェブの初訪問ユーザーのみに絞り込みたいとき、初訪問ユーザー数を集計したいときに利用することが多いです。

first_open(App)

ユーザーがアプリを「再インストール含むインストールした」後に、初めて起動したときに記録されるイベントです。
インストール後に起動しないと記録されないため、ダウンロード数に対する起動数をざっくりと確認するために、first_openのイベント数を利用できます。

アプリの初訪問ユーザーはfirst_open、ウェブの初訪問ユーザーはfirst_visit(ただし、Android Instant Appsを含むことに注意)を利用して、使い分けます。

その他のイベント

今回ご紹介しなかったイベントも以下のページから情報を確認することが出います。

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このマガジンの記事

1. アプリの各画面を閲覧したユーザー数をBigQueryで集計する方法
2. Google Analytics 4の各イベントについての説明(page_view, screen_viewなど)
3. event_paramsについて(BigQueryのGoogle Analytics 4プロパティ)
4. GAをBigQueryで分析する際の注意点(WebとAppの違いやPlatformの絞り込み)
5. BigQueryでGoogle Analyticsを分析するときに参照したいドキュメント一覧
6. BigQueryのUDFの使い方や使用例の紹介(SQL編)
7. BigQueryのクエリのスケジューリングの設定方法や使い方

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