【イベントレポート】「滋賀community meet up!」 ー「コミュニティ」があるからこそできること

※この記事は、イベント当日に運営を協力してくれた成安造形大学 芸術学部の朝倉真莉子ちゃんが書いてくれました!

2018年4月21日、滋賀県彦根市の琵琶湖のほとり近くにあるカフェ兼イベントスペース「VOID A PART」にて『滋賀community meet up!』が開催されました。 

このトークイベントは、様々な形や種類の「コミュニティ」が存在している今、それぞれ がコミュニティを持っている人が集まり、そのノウハウやナレッジをシェアしてみんなで 滋賀を盛り上げていこう!というイベントです。

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会場の空気はというと、さすが満員御礼...!この日は雲ひとつない快晴で、4月にしては 暑いくらいの天気でしたが、イベント前から会場内の皆さんも暑さに負けないくらいの熱量がひしひしと感じました。
(私も開始前からとてもワクワク!)

そんな中、いよいよ待ちに待ったイベントがスタートです!

前半は今回の主役である3名の登壇者の自己紹介とそれぞれのコミュニティの紹介から。

「余白」をつくるということ

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まず始めに登壇してくださったのは周防 苑子さん。このイベント開催場所でもある 『VOID A PART』の運営者でもあります。『VOID A PART』は「キッチン×アトリエ×ラボ」というコミュニティの軸を掲げ、箱貸しと呈して色んな団体・人に空間という箱を貸して、 コミュニティやこの空間の可能性を生み出しているそう。

ただ周防さん自身は廃材と植物を使った作品『ハコミドリ』を作るー作家でもあります。「余白」をつくり、出来ない事やあえて人が 加えることのできるような空間をつくることによって関わりがいのある空間をつくる、そ んなコミュニティをつくってました。

自分の「価値」と「強み」を活用したい

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左から周防苑子さん、田中美咲さん、江本珠理さん

現在、滋賀県長浜市に住んでおりスタートアップと非営利団体という3つの組織型のコミュ ニティを運営されている田中美咲さん。目的のためにコミュニティをつくる「Morning after cutting my hair」、目的があってコミュニティをつくる「#beORANGE」 、同じ 目的で集まった会員制のコミュニティ「防災ガール」という3種類の違ったコミュニティ でご活躍されています。

自分の「価値」と「強み」を最大限に活かせるような自分自身と コミュニティの可能性を日々追求しているそんなコミュニティをつくっているという風に 感じました。

場をしれっとよくする「おかみ」のような存在に

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最後に東京都池袋から、ゲストハウス・コワーキング・オンラインサロンという3つのコ ミュニティを運営されている江本珠理さん。コミュニケーションの場所を作るためのコミュニケーション。一対一のコミュニケーションを大事に、そして勝手に居心地が良くなっている、そんな気持ちの良いスペースをつくりたい、その為のコミュニケーション。

場をしれっとよくする柔らかい表現で「おかみ」。そう称してさりげなさの中にある相手へ考え抜かれたコミュニケーションをつくっているように 感じました。

いよいよイベントも後半へ...!

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持続可能なコミュニティをつくるには」というテーマで、皆さんから事前にアンケート や開始前に参加者全員にお渡しした付箋の質問について答えていきました。 とにかく皆さんの質問が濃い! 様々なコミュニティに属していて、深く関心を持っている人たちが今日ここに集まってい るんだと改めて実感する様々な質問達ばかりです。

皆さん特に気になっていたのは、人とのコミュニティのつくり方や取り方。 特に生活の場を滋賀の地に拠点を置いている周防さん、田中さんにはどうして滋賀という土地を選んだのかという質問がありました。

死ぬまでに滋賀のことを好きになりたい

"滋賀に戻るかそれ以外の選択か"を決断するために有休消化を使って滋賀の面白い人たちと会った。死ぬまでに滋賀のことを好きになりたい

と、そうはっきりと答えてくださった周防さん。そんな周防さんのコミュニティのつくり方や取り方には

「ネジを一本ぶっ飛ばすのは大事!」「波風立ててなんぼ!」 

といったとても斬新なワードが!自分から歪みを残すくらいの行動することでコミュニティ のきっかけが生まれてくるそう強く仰っていました。

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滋賀が面白くなっていってると感じた

元々大学時代にバックパッカーとして世界中を巡っていた田中さん。「滋賀が面白くなっ てきているよ。」という友達からの言葉で滋賀の土地を選んだそう。 人が好きなんだけど人見知り。だからこそ人が集まりやすいところに行く、土地勘のある人と仲良くなる、といったコミュニケーションのきっかけをどうつくるかという工夫を常 に考えているという印象でした。

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女性であることを1つの持ち味に

女性であることを1つのコミュニケーションのきっかけづくりにと江本さん。女性がいることで、子どもや母親と仲良くなる、どんどん芋づる方式でコミュニティが広がっていく。

結果的に私の好きなことを好きって言えるコミュニティになった。

ただそれは1つのきっかけであり、どんどんリアルな接点を持っていき、コミュニケーショ ンの総量を増やすことが大切であるとと話していました。

最後に、異彩を放った質問といえば、小6の時って何を考えていた?という質問。今の素敵な 笑顔とは想像つかない小6を過ごしていたと3名ともお話しされていてびっくり。ですが、皆さん環境の変化や自分で変えていこうと様々なきっかけを生み出していました。

最後に今後どんな人と繋がりたい?という質問には、違うコミュニティで頑張っている人 と田中さん。自主性のある人と周防さん。いろんな世代の持っているチャンネルを見たい と江本さんは答えてくださいました。


トークイベントの後は、みなさんお待ちかねの懇親会ー。

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今回のイベントのケータリングは、VOID A PARTにもキッチンとも担当されている宮崎あいかさんによるサンドイッチとデザート。まさに、皆さんの会話をさらに弾ませてくれる、どれも味が凝っていてどれも美味しいものばかりでした。初めてお会いする方ばかりなの にこの様な和気藹々とし雰囲気に、どんどん繋がっていく人との繋がり...!同じ目的で集 まった人達だからこそ広がる空間がそこにはありました。

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豊かな湖に波を起こそう。 

最後にみんなで集合写真。やはり今日はとても日差しが強いくらい快晴。そんな中、私たちがきていたTシャツは、滋賀県米原市で染色家としてご活躍中のアダチマサシさんによる手作りの染めのTシャツ。琵琶湖の水の透き通った色、穏やかな波の様な美しいTシャツでした。

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そんな豊かな琵琶湖の側で行われた今回の『滋賀community meet up!』。様々な 新しい形のコミュニティの形が琵琶湖に波を起こすようにまたここから生まれてこようと している、そんなイベントであったと感じました。


Consulting for Social challenges with Love. based in TOKYO & SHIGA, JAPAN. ///// 世の中にある「課題」に挑む人たちの想いを伝え、感動と共感の力で、『人の心が動き続ける社会』をつくる。