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社会人3年目がほぼ0から新卒1週間研修を作った話

こんにちは。
私事ですが、6/1をもってフィードフォース人生2年目がスタートしました。無我夢中に走った1年目ですが、幸いなことに本業の広告運用以外にも、様々な業務を任せていただいて人間として大きな成長ができたんじゃないかなーと思っています。(この話はまたどこかで、、、)

さて、そんな私が僭越ながらfeedmaticチームのローテーション配属の監督をさせていただいたのですが、どういう風に研修のコンテンツを作ったのか、実際にどのように1週間を過ごしたのかについて書いていこうと思います。

▼フィードフォースの新卒研修についてはこちら

▼ローテーション配属とは

各サービスチームに1週間ずつお試しで配属を行います。
ここで実際に働いているチームや仕事の雰囲気をつかんでもらいます。

研修を始めるまでの準備~情報整理~

昨年までもローテーション配属が実施されていたものの、今年は1週間と過去最長の研修期間でした。

いきなり研修を作る!と言っても何から始めればいいのか分からず、、、
自身の事を振り返っても、あまり広告運用の研修っていう研修受けてこなかったしなー、、、(笑)
かつ、完全オンラインでの実施になるしどうしよう、、、
とかなり路頭に迷いました。

まずは、去年実施した際の状況の把握からスタートしました。

1. 昨年は3日間のローテーション配属。
2. ローテーション配属期間に行ったコンテンツの確認
3. 昨年の新卒の意見を聞く

・業務がどんな感じで行われているのかイメージしづらかった
・ローテーション配属でやった事は何に活きているのかが分からなかった
・配属されてからロジックツリーの大切さがわかった

実際にローテーション配属を体験した新卒2年目社員に意見を聞いたところ、あまりポジティブな印象を受けておらず広告運用だけの事を短い期間で理解してもらう事は難しそうだなーと感じました。

研修を始めるまでの準備~方針立て編~

情報整理が終わった所で、ある程度の方向性が見えてきました。「チームの事を知ってもらう」事だと
昨年のコンテンツについては、内容自体は悪くはないけど、伝わりづらい内容になっていたのではないか?という仮説を立てました。

ローテーション配属を行う目的が「実際に働いているチームや仕事の雰囲気をつかんでもらう」であるという事を念頭に入れ、大テーマを「チームの事を知ってもらう」に決定しました。

新卒全員が同じ部署に配属になる事はなく、どの部署に配属されたとしても、質問しやすい環境だったり、誰が、どの役割を担っていて、どんな業務をしているのかを1週間で知ってもらいたいなと思い、本テーマに決めました。

研修を始めるまでの準備~コンテンツ決め/スケジュール立て編~

さあ、ここまでくれば後は簡単でしょ!
と、余裕ぶっこいていたのですが、ここからがなかなか地獄でした、、、笑

昨年のコンテンツを残しながら、チームを知ってもらう事を達成するためのコンテンツを検討したのですが、最初の段階では以下のコンテンツを考えていました。

・ロジックツリーの作成
・広告アカウントを見て数値分析
・クライアントの3C分析
・セールス/マーケの話

全体的な業務の流れを網羅できるし、これだけコンテンツを用意して1週間体験できれば、業務の内容を理解できるでしょ!と本気で思ってました。

コンテンツを大体のスケジュールに落とし込み、ローテーション配属の1週間前に自信満々に上長に研修でやることの報告を行いました。
その時もらったフィードバックが、
これ本気でチームの事を理解できるカリキュラムだと思っている?
と一言。
その後も「このカリキュラムは可哀そう」、「放置プレーが過ぎる」とズタボロにされ、「え、、、?」となり、思考停止。
mtgの後半の記憶がほぼ無いまま終了しました。笑

翌日改めてコンテンツとスケジュールを見直してみました。
冷静になって見てみたら、コンテンツとスケジュールには大事なものが欠けている事に気づきました。

それは、「研修のストーリーが欠落している事」でした。

一つ一つのコンテンツ自体は悪いものではないものの、いつの間にか”目的ファースト”ではなく、”コンテンツファースト”のプログラムになっていて、
1週間経験した後に何も残らない、細切れの点の情報を与えるだけの設計になっていました。
このままでは「点の知識=丸暗記に近い状態」で終わってしまう!と考え、1週間を通して、点をいかに線にできるかを考えコンテンツとスケジュールを再考しました。

具体的に意識したことは1週間を終えた時に新卒が「チームの事を知ってもらっている」状態になっているのかを念頭に置き、月曜日が終わればこうなっている、火曜日が終わればこうなっている、みたいな形で1週間を細分化して、1段1段ステップを踏んで最終日に目的を達成できるプログラムを意識しました。

軌道修正のおかげもあってか、なんとか最悪の状態を抜け、ある程度形になったところで、ローテーション配属を迎える事が出来ました。

研修中の話

ある程度形にはなったものの、ぶっつけ本番感が強くかなり不安な気持ちでローテーション配属初日を迎えました。

研修期間では以下の3点のみ意識しました。

1. 各コンテンツの目的を必ず伝える
 大目標であるチームの事を知ってもらうために、このコンテンツは何のためにやって、どういう内容を学んでほしいのかという事を必ず最初に伝えました。
 その時はどういう事か分からなず、点の知識でも、最終的に線となって繋がり、理解してもらうために徹底しました。

2. オンラインだけどオフラインのような距離感を作る
 私が不安だったのと同じく、新卒もオンラインの研修を1ヶ月やった後とは言え、初めて学ぶ内容が多く、不安な事、分からない事だらけで簡単に質問する状況を作ることが必要だと考えました。

 先輩社員から、いつでもチャットしていいよ!と言ってもらっても、なかなか勇気が出ずに聞けず最初のころは質問しなかったなーという自身の経験もあったため、できる限り質問しやすい環境を作ることを意識しました。

 具体的には、Zoomの部屋を作り、mtgやクライアントとの会議がない限り、Zoomに常駐しオンラインだけどオフラインに近い状態になるようにしていました。

3. 新卒からの意見をなるべく吸い上げコンテンツに反映する
 
ぶっつけ本番の研修だったため、リアルタイムの新卒の意見と状況を細かく確認し、どうすれば良くなるのか?を常に考えてました。

 新卒からの意見やこうした方がいい!と思った時は、上長への確認をすっ飛ばして、意思決定し、即プログラムに反映しました。
(今ぶっちゃけてすいません、事後報告はしていました。笑)

上記の事を意識して、最終日に成果(学び)をアウトプットすることをゴールに各コンテンツを消化していったのですが、
月曜日時点では、全然理解してもらうことができず、
水曜日地点ではスケジュールを作った段階で想定していた状態からはビハインドをしていて、正直かなり凹みました。

ただ、木曜日以降急速にワークが進むようになり最終日には、想定していた以上のアウトプットを全員がしてくれて、泣きそうになりました。

研修を終えて

なんとなく、面白そうだからやってみよーと思って取り組み始めた研修だったのですが、私自身も研修から多くの事を学ぶ事が出来ました。

1. 目的ファースト、ストーリーの重要性
 どういう目的があって、何のためにこれをやるのかを伝える事は必須だったなとやってみて思いました。
 普段の自分の業務や過去の資料を見ると目的を伝える事や、ストーリーが欠落している事も多く、こういうところで相手に伝わり切っていない事がたくさんあるんだろうなーと振り返るきっかけになりました。

2. 高速でPDCAを回す
 昔、先輩に「PDCAの回し方の理想は5分に1回サイクルを回すことだ」と言われた事を研修期間中ふと思い出しました。
 当時は確かにそうだよなーと思って、記憶にとどめていたのですが、(ごめんなさい、、笑)
いい機会だしやってみよう!と思って、こまめに進捗確認を行い、意見を吸い上げ、意思決定をして、、、を繰り返しました。
 実際に研修プログラムが「オンラインの1週間研修」にどんどん最適化されていく感覚があり、短いスパンでPDCAを回す重要性を学びました。

3. 自分の想いを伝える大切さの再認識
新卒から最初は訳が分からなかったけど、楽しかった!
と言ってもらえたり、個人的にも満足度の高い1週間を過ごせたのではないかなーと思っています。
その要因を振り返った時に、初日に「私の1週間は皆さんのために捧げます」と伝えたり、Zoom部屋に常駐し質問に答えられるような環境を作ったりと、相手の立場に立ち、想いを言葉と行動で伝えることができたおかげなのかなと思っています。

最後に

この1ヶ月は通常の業務ももちろん行いながら、研修の事を考えてとなかなか濃い(ハードな)時間を過ごせました。

転職して一番変わった「人間らしくなった」自分に気づくことができ、いいフィードフォース1年目の締めくくりになったのかなーと思っています。

この経験を活かして2年目も変わらずアグレッシブにいろんな事にチャレンジして人間としての幅を広げていきます。

最後にチャンスをくれた上長や、協力してくれた皆さん、なんといっても1週間私とともに走り抜いてくれた新卒の皆さんへの感謝でこの記事を終わりにしたいと思います。

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