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今日、たまたま出掛けた際に本屋である本を見つました。
それは村山由佳さんの『おいしいコーヒーのいれ方』の最新刊。
実は去年の発売だったみたいですが、去年は本を読む気持ちがなく、
発売されていることは全く知りませんでした。

『おいしいコーヒーの入れ方』、通称『おいコー』シリーズは
20年以上続く物語で自分が出会ったのは大学時代でした。
内容はいわゆる青春もので、ストーリーとしては
主人公の和泉勝利と年上のいとこである花村かれんとの恋愛模様を
綴っています。
間違いなく自分の青春時代を代表する小説です。

自分が社会人になってからも最新刊が出る度に
すぐに買って読んでいました。
ただ、物語が進むにつれて、刊行ペースが落ちていき、
今回手に取った最新刊と前回とでは7年ほど開きがあったようです。

個人的には『もう出ないのかも・・』とあきらめていたのですが、
今日、たまたま本屋で見つけ、即購入。
家に帰り、すぐさま読みました。

『あぁ、久しぶり』
自分の頭の中にいた主人公たちとの久しぶりの再会。
もう二度と会えないかと思っていただけに感無量でした。

そして迎えた大団円。
それはこのシリーズの終わりも告げています。

『20年、お疲れ様でした』
主人公たちに、そう声をかけ本を閉じました。
そして本を閉じた瞬間、襲ってきたのは猛烈な喪失感。
そう早くも、おいコー『ロス』に陥ってしまいました。

それだけ自分にとっては特別な物語、
いや、特別な人達だったんだなと思いました。

出会ったときは勝利の気持ちに寄り添い、
社会人になったばかりの時はかれんの気持ちに寄り添い、
30歳手前では中沢氏、
今はマスターの気持ちに寄り添えるようになりました。
そのうち、勝利の父親にも寄り添えるようになるのかな?

私生活では色々あり今は独身の自分。
いつか自分にもこういう気持ちが起こるといいな。
気持ちが落ち着いたら、また高校生の勝利に会いに行きます。

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