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28thキネコ国際映画祭『イェンイェンの大作戦』吹替翻訳

2022年3月、2年半ぶりにキネコ国際映画祭が開催されました。子供向けの映画を集めた映画祭です。そのとき、Gプログラムという短編集の中のひとつ『イェンイェンの大作戦』という作品の吹替翻訳を担当しました。

タブロイドより

幼稚園生のイェンイェンはパパもママも大好きなのですが、パパと幼稚園の先生の衝撃的な場面を見つけてしまいます。パパとママが離婚してしまうかもしれないと考えて不安になり、仲良しのシャオユに相談して、ふたりが計画したこととは!?

幼稚園生らしい、とってもかわいいお話でした。訳していても、とっても楽しかったです♪

ちょっとこぼれ話としては・・・中国語の映画でして、もともとは付いていた英語字幕を元に訳すことになっていたのですが、諸般の事情で原文の中国語から訳出することにしました。(短編だからとやってしまった力業でもあります。^^;)
おかげで、訳していた間は少し中国語ができる気になってしまいました。もともと浪人時代に漢文担当の先生が中国語の専門家で、中国語文法を少し教わったことがあったので、なんとなくそれを思い出したせいかもしれません。単に「中国語は英語と同じSVOCという語順だ」という話ですが。(*^^*)

この短編5編をまとめたプログラムは、年齢制限が低く、実際に劇場で観たときにも、小さい子たちが楽しそうに観ていた様子を知ることができました。こちらが一生懸命考えたセリフに思い通りの反応を示してくれると、とってもうれしいですね!

逆に、そういう子たちに囲まれて観ていたので、私も童心に返って観ていました。。。

上映会場の入り口にて

このキネコ国際映画祭というのは"生吹替"ということをやっている唯一の映画祭なのだそうです。声優さんが画面の横に並んで、映像に合わせてその場でアフレコをするのです。一応業界を知っているふうな話をすると、あらかじめ録音する手間が省けるのだなと思いました。その一方で、声優さんからしたら一発勝負、そして上映回数分それをやることになるのだな、と思いました。(^^;

このとき初めて参加させていただきましたが、とても楽しい体験でした。

タブロイドの表紙より


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