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アフリカ縦断の旅〜stuck編(9/3~9/14)〜

 10日間ほど日記をサボっていた。というのもここ最近、色んなことが身の回りで起きて対応するのに、日々を過ごしていくのに精一杯だった。今日はようやく落ち着いたので、これまでの清算を。
 9/3(土)に南アフリカのプレトリアを出発して、エスワティニ(旧名:スワジランド🇸🇿)という南アフリカの中に位置している王国を目指した。出発が遅れてしまったことと、暗くて道が分かりにくかったことから目的地に到着するのが夜遅くになってしまった。とここでトラブルが起きた。目的地に行っても宿がない。南アフリカのSIMが使えないのでオーナーに連絡も出来ない。結局、近くに住んでいた民家を訪ねて助けを求めた。マップや泊まる予定の宿の写真を見せて、近くにないか聞いた。最初に聞きに行った人は分からず、その人のお向かいさんのお家にも助けを求めに行った。夜遅くで寒い中、異国から来た見知らぬ自分たちにすごく親身になってくれた。数時間後、近くにそれらしき家があるから行ってみようということで、わざわざ車を出してくれた。助けてくれた3人と我ら4人で車を相乗りして車2台で宿らしきものがあるところへ向かった。到着してみるとそこは完全に写真と同じところだったが、真っ暗だった。何度もノックして呼びかけるとようやく人が出てきた。しかしそうその人によれば、自分達が泊まることは聞いていないと。後からわかったのだが、そこはすでに使われていないが、Airbnbに登録したままになっている宿だった。そこに住んでいたのは元々のオーナーさんの親戚。結局、交渉の末、そこの家に一泊はさせて貰えることになった。温かいシャワーは出ず、Wi-Fiもないが疲れていたので暖かい寝床があるだけで幸せだ。エスワティニ1日目からとんだ災難だった。
 そして2日目、朝から近くにいたエスワティニ人のお兄さん2人とサッカーをして遊んだ。泊まる予定だったオーナーさんの好意で少し高級な、温かいシャワーとWi-Fiがちゃんとある宿に移してもらえることになった。そこはなんと立派なサウナまで付いている少し高級な宿だった。(結局サウナは壊れていて使えなかった)そしてこの日は待ちに待った、当初のエスワティニ訪問の目的であったリードダンスが開催される日だ。エスワティニはアフリカ最後の絶対王政と言われる国で、その国に住む未婚の女性は半裸でダンスをして王様を魅了する。王様はその中から毎年1人を奥さんとして選ぶ。(一体、何人奥さんいるの?) これには裏話があって、奥さんとして選ばれる人とはその前から何度かデートなどに行っているとのこと。(確定演出) そして待ちに待ったリードダンスはというと、、、簡単に言葉には出来ないものだった。ショッキングというか言葉を失ってしまう。まず、規模がとんでもなくデカい。エスワティニ中から人が集まっているのではないかというほど沢山の人がおた。男性も女性も伝統衣装を着ていて、女性はもちろん半裸だった。詳しく話すと、胸と上半身のほとんどを丸出しにした状態で布を巻いているという感じだ。何というか破廉恥さとか卑猥さとかそういうものを超えた、もはや全く関係ない世界だった。そしてその儀式で行われる女性たちのダンスもすごかった。エスワティニだけではなく、南アフリカやレソトなどからも女性たちのグループが来て踊っていた。(王様の子孫が各国にいるためらしい。) これを野蛮だとか文明化されていないとかいう言葉で一蹴するのは容易だけど、少なくとも自分には人智を超えたようなエネルギー、人々のパワーが感じられた。
 そしてリードダンスを見終わって帰ろうという時、高速に乗って宿泊先に向かっていたところ、アクセルがちゃんと効かなくなって来た。ベタ踏みしても回転数は上がらず、何かおかしいと思い車を路肩に止めた。すると次はエンジンが点かない。ボンネットを開けてみると何やら怪しい匂いと怪しい煙が、、、エンジンがオーバーヒートしていた。「(おいおいマジか、、)」こんな夜遅くにこんな危ない道の途中で車が故障とは。とりあえず近くの人に助けを求めた。敬虔なキリスト教徒の方でとても親切にしてくれ、彼の信頼しているメカニックの人まで紹介してくれてすぐに呼んでくれた。その人の助けでどんなことが内部で起きているかが少し分かり、とりあえず助けてくれた人のお家の駐車場まで車を運ぶことが出来た。そしてその日は結局、メカニックの方の車に乗せてもらって宿まで帰ることができた。(ほんとこの国に来てから色んな人に助けてもらって色んな人の車に乗せてもらっている。)
 そしてそこから約10日、我らはエスワティニで足止めを喰らうことになる。車に牽引やパーツの購入、修理価格の交渉など色んなことが難航して結果的にそれくらいかかってしまった。結局、故障の原因は南アフリカで最初に修理を任せたところがかなり適当に修理をしていて、その不備が原因でクーラント(冷却水を循環させるところ)やその他の部分で水漏れが起きてそれがオイルと混ざってしまい、エンジンなどが全ておかしくなってしまっていたということだった。(多額の支払いをさせた上に適当に修理をした南アフリカの修理屋は許すまじ💢) 結局、一度は疑ったメカニックも悪いやつではない、自分達からぼったくろうとしているわけではないということも分かり、修理を任せることにした。何より、もう一度、自分達の車がちゃんと走る姿を見れるというだけでも嬉しい。早く修理が終わることを願う。

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