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忘れるということ。


たすくは料理好き。今日も夕食の準備をしている最中です。

あ、ソースないな。買わなくちゃ。覚えておこう。

次はこれを電子レンジで5分か。その間に野菜を切って・・・。

もう、たすくの頭にソースは、ない。

覚えておこうと思って、忘れないでいられたら、メモ帳などは不要。それができる人も居るが、たすくはそうではなさそうです。

何かを意識していても、目に入るものに意識が行った時点でサラッと忘れてしまう。

どうしてたすくはソースを忘れてしまったのか?たすくは記憶力がないのか? バカなのか?(それもあるかもしれない)

まず、忘れるというのは脳にとって自然のことなのです。

全てを覚えて置く必要もない。ソースを買うことを記憶する必要はありません。本当に困ることであったら、必死に覚えるだろう。大して重要じゃないことだからこそ忘れる。

それでも、ソースがないと困る。とんかつを醤油で食べるのはゴメン被りたいものです。(好きな人もいるかもしれないが)

ちょっと困るが、大して重要ではないこと。そういうものに限って、忘れてしまう。

では、覚える必要のないことを覚えるにはどうしたらよいのでしょうか?

それは、記録すること。なんだと思われるかもしれません。
記録と簡単そうに思えますが、その簡単な記録をなぜしないのでしょうか?

一つには、記録をしようとした際に記録する方法がないということ、また、あっても記録をしないからであると思われます。さらに、記録したとしても、ソースを買うまでの仕組みがないと、ソース購入にはいたらない。とんかつに塩、醤油をかけて食べることになるでしょう。

そういう嫌な経験をすると、記録せずとも記憶されるケースもありますが、そんな経験をせずとも、ソースを忘れずに買うためには、以下の方法で忘れるということを防ぐ方法を検討しましょう。

記憶と忘却のメカニズムから見た対策

まず、記憶と忘却のメカニズムを理解することが重要です。情報を長期記憶に残すためには、情報が繰り返し処理され、重要だと認識される必要があります。脳は日常の膨大な情報を処理するため、重要でないと判断された情報は短期記憶から消えやすいのです。

たすくがソースを買うことを忘れてしまうのは、脳がその情報を重要だと認識していないためです。つまり忘れて当然。

これを防ぐためには、以下の方法が有効です。

第一ステップ 記録する環境を作る

1. メモ帳やリマインダーの活用

物理的なメモ帳やデジタルリマインダーを使用して、ソースを買うことを記録します。これにより、視覚的に確認できる形で情報を保持し、忘れることを防ぎます。しかし、料理中に汚れた手でスマホに入力はできないので、簡単に記録する仕組みが必要です。

2. 料理中や他の作業中の簡単な記録方法

料理中や他の作業中にすぐに記録できる方法として、次のようなアイディアが考えられます:

  • ホワイトボードとペン:冷蔵庫やキッチンの壁に小さなホワイトボードを設置し、すぐに書き込めるようにする。ホワイトボードマーカーは簡単に消すことができ、料理中でも手軽に使える。これを他の部屋や作業スペースにも設置する。

  • 付箋紙:キッチンやデスクの目立つ場所に付箋紙を置いておき、思いついた時にすぐに書き込む。付箋紙ならすぐに取り外して持ち歩くこともできる。

  • 音声メモ:スマートスピーカーや音声アシスタントを利用して、音声でメモを取る。例えば、「アレクサ、メモ、 ソースを買う」と音声入力するだけで記録してくれる。スマートウォッチの中には録音機能がついているものもあるのでそれを使う。スマホの録音機能を使ってもいいが、料理時などは手を拭いたりして面倒なので、他の場面にて使用。

  • マグネットメモボード:冷蔵庫や他の金属製の家具にマグネットで付けることができるメモボードを使う。これは書き込みやすく、いつでも目に入る場所に置くことができる。

  • 専用のメモコーナー:家の中の各場所に専用のメモコーナーを設置し、必要な物やアイディアをすぐに書き留められるようにする。トイレ、ベッドサイド、洗面所など。

記録することが発生した時点で、その場、あるいは周辺でメモできる環境をつくること。 メモ、記録のために移動をしなければならないのでは、移動する手間から、記録をせずに、記憶に頼ろうとしてしまいます。

また、いくら物理的な環境を整備しても、記録をしなければ意味はありません。メモを取るという行為の物理的な障害を排除しても、最後の砦、書く、記録するという習慣は絶対に必要です。

第2ステップ 記録から行動への仕組みを作る

次に記録したメモを行動、ここでは購入にいたる仕組みを作らなければなりません。取ったメモをなくす、メモしたことを忘れる、では記録した意味がありません。

買い物に行く時に、買い物リストを使用する。 その買い物リストにソースが記録されていなければ意味がありません。

1 買い物リストの作成をルーチン化する。
例えば、冷蔵庫にホワイトボードを設置し、必要な物をその都度書き込むようにしているのであれば、。買い物リストに記入し終わるまで消さないようにし、買い物前にホワイトボードを確認する工程を入れる。

ホワイトボード以外のものであっても、買い物リストを作る際にはそれを確認しなければならないという工程にする。 紙のメモであれば、メモの保管場所、スマホメモであれば、スマホを確認、複数に及ぶ場合はその全てを買い物リスト作成の工程上じ置くこと。工程上になければメモした記録は中に浮いてしまいます。

2. 視覚的なトリガーを設置
視覚的なトリガーを設置することで、忘れにくくなります。たとえば、ソースの空き瓶をキッチンの目立つ場所に置いておくことで、見るたびにソースが必要だと認識します。買い物リストに記入するまで空き瓶を撤去しないようにすることで、記憶のトリガーを強化します。

まとめ

ソースの買い足しというのを例にしましたが、思いついたアイデア、気づいたこと、考えたことなど忘れてはならない度合いがもっと高いものでさえ、人は忘れます。 机上で書くものがある環境以外にメモる必要が起こった場合に、記憶に頼るのではなく、記録をする環境を作ることがまず大事です。重要なのは記録するための障害を取り除くことです。

そして、最後に記録から行動へ移行する仕組みがなければ、行動には繋がらないということを認識し、取った記録から行動の流れを仕組み化することが重要です。

記録・記録方法・記録の保管方法・記録の活用方法までの流れが仕組み化されることによって、ソースを購入するという行動に結びつけることが可能になるわけです。

仕組みはどこかに問題がありますと、そこがボトルネックになって機能しなくなります。

忘れないのではなく、忘れないようにする仕組み化を是非参考にしていただきましたら幸いです

by たすく


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