隣のマクレルさん

培地の世界に魅了された微生物検査技師です。ゴッホより普通に赤セラが好き。

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培地の世界に魅了された微生物検査技師です。ゴッホより普通に赤セラが好き。

最近の記事

環境感染学会に行ってきました。

7/28(土)のみですが、第39回環境感染学会総会・学術集会に参加してきました。 場所は京都の国際会館。 環境感染学会は看護師さんの学会、という印象だったのですが、参加職種調査によると薬剤師さんの参加が多いんですね。 残念ながら、臨床検査技師は割合としてあまり参加していない…?私の参加が土曜日だけだったこともあり、あまり技師さんはお見かけしなかったですね。 まぁ、そもそも感染管理が得意です!という技師さんにあまり会ったことがない。大人しい方が多い臨床検査技師には、やや不得意

    • 細菌の名前って覚えるの大変ですよね、というお話。

      この間Xにあげた画像に思ったより反響があり、菌名を覚えるのに皆さまやはり苦労しているのだなぁ、と思った次第です。私は薬剤の名前の方がわかりません。 菌の名前を調べたい 菌の名前について調べるときは、LPSNというサイトを利用しています。他にも多くの情報が載っていますが、今回は割愛。 (とっても適当な)菌名の調べ方 ①トップページの検索窓に菌名を入力します。 候補が出てくるので、該当する菌種を選択します。 ②菌種のページを開きます。 ③上から4番目の『Etymolo

      • 雑記:赤い推し菌

        昔々,微生物検査技師が集まると,自己紹介を兼ねて「好きな菌は?」などと訊かれたものだったそうな.好きな菌ってなんやねん,そんなもんないわい!と思っていたが,微生物検査技師たるもの『推し菌』の一つや二つ持つものらしい.ほんまかいな. 私はそもそも微生物検査が得意ではなく,従事して十数年経った今も培地と菌の見た目にしか興味が無い.薬剤耐性機序なんていう難しいものは専門家に任せておけばいいのだ,と思っている他力本願野郎である.微生物検査に配属されたのも色々事情があってのことで,得

        • 本の紹介 ー論文を書きたい人のためにー

          電子書籍も好きですが、紙の本が好きです。割と書き込んだりします。 X(旧Twitter)でもよく本の情報が流れてくるので、大変助かっております。そして割とジャケ買い(=表紙見てピンと来たものを買うこと)をします。 先日、龍が如く8を無事完走したので、読書を再開しました。 今回はおススメ本の紹介です。 正攻法ではないけれど必ず書き上げられるはじめてのケースレポート論文 微生物検査技師がぶち当たる壁、それは認定微生物検査技師の受験資格。 そう、筆頭論文! 臨床検査技師は論

        環境感染学会に行ってきました。

          学会スライドを作る ー表紙編ー

          X(旧Twitter)で紹介したPowerPointの表紙の作り方(写真とグラデーションの組み合わせ)を、少し詳しくまとめておきます。 グラデーションカラーはデフォルトで『黒→白に近い灰色』に設定されているようです。分岐点をそれぞれクリックすると、透明度や位置が表示されます。透明度は一番左が0%、一番右が100%になるよう設定し、その間のグラデーションを演題の長さや大きさに合わせて少しずつ調整する感じです。 背景の写真の色に合わせてグラデーションの終着点の色を変えるともっ

          学会スライドを作る ー表紙編ー

          知らんがな,抗菌薬 ーST合剤編ー

          微生物検査に従事しているのに、抗菌薬やら耐性菌というものに苦手意識を持つ検査技師は少なくないだろう.私は抗菌薬が人生で三本の指に入るぐらい苦手だ。(というかその仕組み故に興味が持てない) 食べ物で言うと,グリンピースと同じくらい苦手なのである. ST合剤って不思議だなぁ,と思ったことはないだろうか. 合剤. 合剤ということは,何かと何かが合わさってできているはずである.ところが,MIC(Minimum Inhibitory Concentration:最小発育阻止濃度)の

          知らんがな,抗菌薬 ーST合剤編ー