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価値観の多様化とこどもへの教育

富山県で陸上競技をこどもたちに教えている川辺です。
陸上クラブの運営のほか、より多くの人に陸上競技を楽しんでもらえる大会運営や私が競技をしてきた中で学んだことを伝えるための動画配信など様々なことをしています。陸上に関わる様々なことを地方で行なっています。

インターネットの普及により場所に関係なく様々な人とのコミュニケーションが可能になり、今までの価値観だけで生きていくことは難しい世の中になりました。いわゆる価値観の多様化ってやつですけど、この価値観の多様化のに一番ついて行かなきゃならないのについていけていないのが教育界なのだろうなと思います。

私は陸上クラブの指導者で、教育専門の人間ではありませんがこどもたちにとって週に1回大好きなスポーツをする時間に教えてもらう先生はとても大きな存在になります。そんなこどもと関わる大人は全員教育者なのではないかと考えています。

私は陸上指導の中で「整列をして、話を聞かせる」ためにさまざま工夫をします。例えば「並んでくださーい!時間ないよ!5、4、3、2、1、0!!!」というと早く並ぶとか、「◯◯さんがとてもいい姿勢で並んでますね!」というと他の人も姿勢を正すとか。

そういう細かいテクニックは指導経験が増えれば自然とついてきますが、1つ私には柱があります。

指導内容には必ず理由をつけるということです。

本質は話を理解することが大切なわけでいい姿勢でいることや目を見て話を聞くことはあまり大切ではないわけです。もっといえば、人の話を目を合わせて聞かないこともよくあります。 となると、今この時目を合わせて話を聞かなければならない理由がないならば、目を合わせる必要はありません。

聞かれることはあまりありませんが、目を合わせる理由を持って「目を合わせてください」という言葉をいうようにしています。理由とは目を合わせてくれた方が聞いてくれているとわかりやすいので早く話を進めることができるからです。

体育館や陸上競技場での練習時に荷物をぐちゃぐちゃに置いたままの子がいます。この時私はぐちゃぐちゃでもいいと考えています。
しかしながら、その荷物が他の人が通る通路を塞いでいたり、練習する邪魔になるなら、「綺麗に並べて!」と言っています。

このように、理由をつけることで、ある程度柔軟に対応することもできます。

私は小学校高学年くらいになれば、こどもたちも、そういう考え方ができるようになってほしいと思っています。

情報の伝達スピードは5Gになればもっと速くなるでしょう。年齢関係なく対応できる人が強い社会になるはずです。「◯◯は△△になるものだから」と固定概念のない大人になれるよう教育していきたいものです。




と、ここまでは何となく今風の話なのですが、現実問題現場では理由を考えて指導できる局面ばかりではなく、感覚的に反応して指導しなければならないことはよくあります。それに対して「なんでー??」と聞かれてこどもにもわかりやすいように噛み砕いて答えるのは正直めちゃくちゃ難しいです。

理由を答えるよりも限られた時間の中で、身のある指導をすることの方が大切な時があるということでたまに逃げています。

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