見出し画像

■昭和引きずり男の独り言

マスコミってナニ?(42)

ニュースの存在を考える 「マスコミへの道」改

◇バカ丁寧な書き方へのギモン

ヤフーを見ていたら、「福岡・博多駅付近で女性襲われ死亡 男性が逃走
という記事に目がとまった。

こういう場合、「男性が逃走」でなく、「男が逃走」と書くのが適当である。
容疑者、犯人と特定されたわけではないのだから、「男」と断定的に書くより、「男性」としたほうが穏当とでも思ったのだろうか。
ニュースソースは、天下の毎日新聞。現存する大手紙で最古の歴史を誇り、戦後の一時期までは読売はもちろん、朝日をも上回る紙勢(発行部数、影響力)を誇った新聞である。
「男性」表記は、ヤフーの判断? とも思ったが、17日毎日朝刊(東京最終版)でも、写真にあるとおり、見出しは「男性」としている。

毎日以外の、朝日、産経、東京、日経、読売はみな「男が逃走」としているのに、だ。

17日読売朝刊

民放のニュース、ネットニュースだとそうした「男を男性と書く」ことはよく見かける。だが、長年新聞記者をやった立場から言えば、それは違和感がある表記と言いたい。

読み手、視聴者はどう感じるのだろうか。

この殺された女性の身元が判明し、名前を載せた記事中でも毎日は、「県警によると、逃げた男性は30~50代とみられ…」と、丁寧な書き方のままだ。つまり、それが今の毎日新聞の基準であり、実行犯、逃げたままの容疑者であっても、すべて「男性」「女性」と書いているのだろう。僕が単に今回違和感を持っただけか。

言葉の受け止め方は、時代に合わせて大きく変化しているので、極悪人のような存在でも、「男性」「女性」と書いたところで、一般の人は何も感じないのかな。

子殺しをすれば、「鬼母」「鬼父」と書かれても当然だと思うのは、やはり僕が昭和引きずり男―だから…なんだろね。さすがに、今は女性週刊誌や、週刊新潮、文春くらいしかそうは書かないだろう。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?