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【言葉の詩】「うそつき」

きのうが誕生日だった
「誕」の字を書くとき
言べんの右側ーつくりーが
廷か 延か

迷う 手書きするとき
キーボードをたたくのに迷うことはない

延か 廷か 廷か 延か


言葉の意味 漢字の意味を調べる

「誕」は生まれることであり
言に延がつくのだが
むやみにひきのばしたそらごと

解字するとそういうことだそう

転じて
人間の赤子が世に出ることをいう言葉
という

なんだか わかったような わからない

廷は庭のことである
言に廷なんて漢字はない
いや 調べたら あるには ある
誔…ふつうは使わない字らしい

それは どうでもよい

誕は
生まれてきた子が
むやみにそらごとをのばす

ああ 人間だ にんげんだ
生まれ落ちた瞬間の おぎゃあ が
そらごとーうそーから始まるなんて
そうなんだ そうなんだ
うそから始まっているのだ われらは

そうおぼえれば
もう 字を迷わない

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