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「6月2日朝」

部屋の隅に
「何か」が立っている
時計はAM4:58
日の出には まだ間がある
カーテンの隙間が 薄ら明るい
ベッドに横たわる 私は
目を開けず 気配を感じる
感じている――
そう思ってみた

とうとう やってきた
「詩の神」だ

そう思いながら
目を開ける

「何か」はもちろん
気配なんてものも 初めからない
それでも 私は
「それ」を待つ

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