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「男は何をしたかった」
男は
一発 二発
と
女の頬を張る
男は瞬時に怒りを燃え上がらす
女は打たれるばかり
その後に
男の謝罪と
ひっくり返ったやさしさが待つからか
支配と 被支配と
男には 女への一方的な恋心
それと執着が確かにあり
どこかに火が着くと
怒りが沸騰する
詩人 三好達治は
そういう男であった
スクリーンはそう語る
太郎を眠らせ、太郎の屋根に雪降り積む。
次郎を眠らせ、次郎の屋根に雪降り積む。
そう書いた やさしい抒情性など
どこにも見当たらぬ
まだ殴り足りない
男 三好達治は
女 朔太郎の妹 ※萩原慶子を
雪の降るトンネルの彼方
追う 追い詰める
そして
一撃
達治よ お前は
何を撃ち落としたかったのか
大詩人の一面を伝える
力作と評価したい
※作品中の役名
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