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【心境詩】「ぼくのぞう」

ぼくの頭の中に 浮かぶ
言葉
それは
心に浮かび 目から 耳から入る
言葉
浮かびは 消え 消えては浮かぶ
それを書き記そうと ノートとペンを執り
集めた言葉と 言葉を書く―
瞬間に消えてしまう
実は それらが
ぼくの奥のおくの引き出しの中には入り込み
底から探り出すように見つける
そして
いくつかの言葉が ノートにつづられる

言葉には形も質量もないのだが
言葉がいくつもいくつも現れてくれば
それは何かを「かたどる」
言葉は自然に何かを 形作る

形というより「かたち」なのだ
エレファントは 象形文字の象である
何千年も前 中国に象がいて
それは陸上で最も大きな生き物である
周りを圧する大きさ 象が「かたち」となった

ぼくの言葉も
いつかはきっと
大きな 立派な
エレファントになっているに違いない

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