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■「わいせつ」記事花盛り-読売VS朝日

マスコミへの道(35) 

新聞、放送、出版…マスコミ志望の方々へ

11日の読売新聞朝刊(東京発行)が1面で「女性選手の競技画像、テレビ番組から複製…アダルトサイト無断転載で初の摘発」なる”スクープ”を報じた。
ネットでも【独自】と入れて、読売新聞オンラインで報じた。同日夕刊、翌日の朝刊でも各紙は後追いするなど、大きなニュースになった。
東京オリンピック直前だし、日本オリンピック委員会(JOC)など7団体が昨年11月、被害防止に向けた共同声明を発表するなどしていたという時流もあるだろうが、わいせつ関連事件の記事はやはり「読まれる」のだろう。

これに先立ち、今年に入ってから読売は「許すなわいせつ教員」というキャンペーンを続けている。これについては、マスコミへの道(5)でも書いた通りである。

ここにきて、朝日新聞も医者によるわいせつ事例を、被害者に取材した記事を連日のように報道している。
(子どもへの性暴力)第4部・立場を利用して:3 治療装い、医師から撮影され…といった記事だ。ネット記事では、しっかり有料記事になっていて、先が読みたければ契約してください…ということだが、やはり読みたくなるよね(僕だけ?!)。

読売が先行して、朝日が追う…というわいせつ記事合戦が進行中なのだ。

どれもこれも、何年も前の事案ながら、被害者にとっては今も引きずる心の傷になっている…というトーンで記事はまとめられている。

煽情的な書き方はしていない、とは思うが、その時その場で起きた事実を淡々と描いていても、以前(前世紀ね)ならなかなか載せられない、ちょっと新聞の掲載には勇気がいるような記事もある…と感じる。やはり、僕自身が前世紀のマスコミ人だからか。ネットニュースでもおそらくPVを稼げる有力コンテンツになるだろうから、朝日もここにきて力を入れている、と思わざるを得ない。


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