■「書くこと」がおカネになる…落とし穴
「note」を読んで(27) 不定期刊
マスコミに30数年席を置き、自分が取材して原稿を書く――。社員記者や外部ライターに取材させ、出てきた原稿を手直しし、紙面に掲載、ウェブにアップする――。という作業を数限りなく(この数年は激減しているが)やってきた。
取材して原稿にする――その繰り返しは文章を介してカネに、生活のためにしてきたことだ。そこに最低限の「文章のプロ」としての自負、自覚はある。
noteに文章を寄せている人は、単なる時間つぶし、スキをもらう承認欲求、そして有料記事を買ってもらう…と幅広い使われ方、目的がその背景にあるだろう。
何度も書くが、程度の低い蘊蓄(ビジネス、自己啓発系中心)から、ハッとするような指摘やその文章まで玉石混淆、いや玉には滅多に出合わない。
それでも、書くことが楽しい、書いたものを読んでもらいたい――という思いがそれぞれに満ちていて、自分が下手な詩を書くのと同じように「玉」探しが面白いから、僕はnoteを続けている。
そんな中で、気になる書き込みを見つけた。
「文章を書いてお金にしてみた」…という話。
文章を書いたことがなかった女性(主婦)が、ネット上で「漫画を読んでそのストーリーをまとめて、『ネタバレ』するものにしたら。飲み物代ほどのお金になった――」というのである。
漫画、ネタバレ…?
つい最近、記事になった話。
奥さん、著作権法違反の犯罪行為に加担する可能性がある危険な「バイト」ですよ。
noteにそのことを書いているご本人に指摘するのもなんなんで、ここで言っておく。
大量の文章を書いて、少額でもお金になった――と喜んでいてはいけない。
場合によっては、警察の事情聴取を受ける可能性もある…。思わぬ落とし穴にはまったら、目も当てられません。
ご当局の事情聴取っていうのは、怖いよー。犯罪人扱いされて、逃げ場がないのです。それを肝に銘じてほしい。
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