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【受講の感想】大先生の指摘はさすが!


「文学」と「作家」への道(40)

◇現代詩実作講座に行ってきた話

11日の昼間につぶやいたが、月に1度の現代詩実作講座には既にこちらでアップした詩を提出した。
昨年8月の「ぐでんぐでん」を少し直した。この作品は某鉄道会社の公募に応募して落ちたものでもある。

「ぐでんぐでん」

酔っぱらって よっぱらって
叱られて しかられて

ぼくがいて
叱っているほうも 酔っていて

ぐでんぐでんで
叱っていて
しかられていて

叱られて
聞いてる風を見せて
苦笑い にがわらいして

「聞いてんのか おい! 聞いてんのかよ!」

ハイハイ
私が悪うございました――

叱られて しかられて
酔っぱらって よっぱらって
そのまま寝てしまえ

5月11日提出作

先生は開口一番、「最後は『寝てしまえ』でなく、『寝てしまう』のほうがいい」とおっしゃった。
実は、一度は文末を「う」にして出そうとしたのである。
この詩を説明すると、夫婦で宅飲みしていて、ひたすら僕は叱られている…というシチュエーションである。
妻にも、自分にも「もう酔ってからのお説教はしまいにしよう」という気持ちを投げかける意味では、「寝てしまえ」のほうが自分の気持ちを表している、と「寝てしまう」ではなく、最初に書いたほう「寝てしまえ」に戻して提出した。
先生は、「詩は自分に投げかけるものだから、『寝てしまえ』にすると外に投げ出している印象になる。うまく情景をとらえて面白く書かれてはいる」という講評をいただいた。
なるほど…。さすが、という感じで、僕が迷ったところをピンポイントでつかんでおられた。
毎回20編ほどの詩が提出されるが、だいたいそれぞれの内容を憶えていらっしゃるし、天才級の記憶力を持っている方だ。
僕の詩については、面白い詩は書けているが、練られていない――ということをお見通しで、まあ先生の評価は高くないだろう。
練らない、考えない――一つの詩を書くのに30分以上かけたことは…きっと…ない。
最近入った受講生に「この詩はどれくらいかけて書きましたか」と先生は問うた。僕より年長と思しき男性は「1、2週間。何十回も書き直しました」とその人は言っていた。
えーっ!? みんなそうなの?

まあ、詩の書き方はそれぞれなんで…。
僕はぼくのやり方をやっていきます。
ただ、見直しは今の倍くらいはかけようか。

先生は先日、ある賞を受けて大新聞にも取り上げられたせいか、受講生が増えていた。先生もご機嫌で、某文学賞選考の舞台裏などについても話していて、ノリノリだったね。



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