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昭和と令和どっちがいい?

先日、ラジオのパーソナリティが飲み会に誘われるのが嫌だという話をしていました。メールで連絡が来た時に、今度飲みに行きましょうね、という誘いが本当にいらない、適当に返事をしているということでした。
私も昭和生まれですが、お酒を飲むようになった時は多分平成時代でした。昭和から平成にかけての昔話で、仕事が終わったら飲みに行き、みんなで騒いで楽しむ文化がありました。ですが、平成になってからは若い人を中心に飲み会というものが義務ではなくなって、行かなくてもいいものになっていきました。確かにおじさんの横で小難しい説教を聞かされるのが義務であった時代はあまり戻って欲しいものではありませんが、みんなで楽しく食事するというのは割と楽しいものでした。
私がこどもだった昭和50年代から平成にかけては、大家族が減り、都会に出る人が増え、夫婦と子供二人の小さな単位で日々が過ごされていくようになりました。面倒くさいことが減った反面、いろいろな大事なことが失われていった気がします。
今の朝ドラを見ているとまだ家族が一番大事なものであった時代が描かれています。実は今でも重要なことには違いないのですが、何となく日々に追われてしまって蔑ろにしてしまうことが多いのではないでしょうか。
私の専門は「家庭医」といい、英語ではfamily physicianと書きます。まさに家族をみるのが仕事で、医師ではありつつ家族への興味がすごく大きいのが特徴になっています。だからと言って、昔の封建的な家族を取り戻そうとかではなく、今の時代にあった形で家族と向き合う必要があると思っています。
今の人たちは自分の時間を大事にしていて、人に邪魔されたくないという気持ちが先に立ちます。昭和の人たちはそれを乗り越えて御節介をしたりしますが、それもうまく付き合えば結構助かるものです。実は、まる福で都会のそんな人たちを繋ぎたいと考えています。おばあちゃんと話したいお子さん、おじいちゃんに聞いてみたいお母さん、みんなが集うのも面白いかもしれませんよ。

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